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「IE 11」を延命させる画期的なアプリ「Outernet Explorer」が「GitHub」で公開Windows 10で「Internet Explorer 11」(IE 11)デスクトップアプリケーションが無効化されるまであと5カ月を切りました。まだまだ「IE 11」を使い続けたい、代替ソリューションへの移行が済んでいないという方はもうほとんどいないはずです。そうした、いないはずのユーザーに向けた画期的なアプリが、この都度リリースされました。
「Outernet Explorer」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT License」。以前弊紙で、「IE 11」は使えないはずのWindows 11環境で「IE 11」を呼び出す方法としてご紹介したものを、C言語で実装したものです。Intel x86(32bit)アーキテクチャーであれば、「Windows NT 4.0」以降で利用可能。64bit環境(x64)ではWOW64互換レイヤーを利用した動作となります。
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Windows 11環境でInternet Explorer 11を起動するショートカットを錬成してみる
スクリプトやショートカットファイルではなく、コンパイルされたバイナリになっているのが利点といえるでしょう。コマンドラインオプションにURLを渡してやれば、当該URLを開いた状態で起動することもできます。
実際に「IE 11」が無効化されたあとのWindows 10環境で動作することまでは保証できませんが、IEコンポーネントがいきなり削除されることは互換性の問題から考えにくく、また、先行して「IE 11」が無効化されたあとのWindows 11環境で問題なく利用できるところをみても、そのまま動く可能性は高そうです。というか、ほぼ確実に大丈夫でしょう。
しかし、このアプリには問題もあります。筆者の環境(Windows 11)では残念ながら「Microsoft Defender」ウイルス対策がマルウェアと判定し、ブロックされてしまうのです。たまたまだとは思うのですが、嫌がらせかと勘繰ってしまいますね!
「Microsoft Defender」ウイルス対策がマルウェアと判定し、ファイルのダウンロードをブロックソースコードをチェックしましたがとくに問題になりそうなところはなく、窓の杜ライブラリで行っている所定のウイルスチェックもパスしましたので、ブロックを解除すればそのまま利用できると思いますが、あくまで自己責任で。作者も言っていますが、これはあくまでもジョークアプリであり、間違っても業務などで使うべきではありません。