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11月5日(現地時間)に2年ぶりに開催されるも、10人の死者と300人以上の負傷者を出してしまったTravis Scott(トラヴィス・スコット)の主催する音楽フェス「Astroworld Festival(アストロワールド フェスティバル)」(詳細はこちら)。11月16日(同時間)時点で訴訟件数は110件を超え、全ての解決には数年を要し数億ドル以上の賠償金が支払われる可能性が高いと予想されていたが、新たに巨額の損害賠償を求める集団訴訟が起きたようだ。
集団訴訟はテキサス州の弁護士 Thomas J. Henry(トーマス・J・ヘンリー)が282人の被害者を代表し提訴。Travis、共演したDrake(ドレイク)、プロモーター「Live Nation(ライブ・ネイション)」、そして「Apple(アップル)」らを相手取り、20億ドル(約2,287億円)の損害賠償を求めているのだが、注目すべきは被告として「Apple」の名が挙げられていることだ。Thomasによれば、今回の悲劇は『Apple Music』で独占ライブ配信されたことが大きな要因だという。というのも、「Apple」は数多くのカメラを金属製の巨大バリケードと共に設置し、さらにカメラマンの移動のために客席を縦横に分断していたのだが、結果としてこれが客席のスペースを狭めただけでなく、出入り口の数が少なくなり観客の過度な密集を助長し被害を拡大させたという。また、数百万ドル以上のプロモーションをかけていたことがライブ中止の決定を遅らせたとも指摘している。実際、SNSでは観客がカメラマンに対して激しく中止を訴えるも無視される映像が出回り、出入り口まで辿り着けず無理やり柵を乗り越える観客が後を絶たなかったことから無関係とは言えないだろう。
また、この集団訴訟とは別に弁護士 Tony Buzbee(トニー・バズビー)は125人の被害者を代表して7億5,000万ドル(約857億円)の損害賠償を求めている。「近いうちに、さらに100人の方のために訴訟を起こすことになると思います。私たちは何時間もかけて、さまざまな角度からの映像でAstroworld Festivalを検証しました。いくらお金があっても、11月5日の夜に起きたことは解決しないでしょう」(Tony Buzbee)
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