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ゴミがついているかどうかは撮影してみなければ分かりません。基本的には、白い紙などを写せば、ゴミが分かりやすく写ります。ただし、見やすく写すコツもあります。
パソコンの画面に向かって撮っているところ。パソコンに白い画面を表示させ、それを撮影するのが手軽使うレンズは、基本的になんでもいいのですが、あまり広角ではないほうがいいでしょう。周辺部で暗くなりがちですし、写す範囲は狭いほうが簡単だからです。
レンズの絞りは最小絞りにします。F値の数値が大きくなる状態で、F22やF16などです。
実は、写るのはセンサーについたゴミそのものではなく、ゴミの影です。ここでは、その影を強く出るようにします。普段の生活で影がはっきり出る状況を想像してみましょう。曇り空のように光が拡散されている状態よりも、太陽の強い日差しが強いときではないでしょうか。センサーに当たる光線状態としては、絞り込んだほうが後者に近いのです。
露出モードは、絞り優先が便利です。もちろん、それ以外であっても最小絞りにできればなんでも構いません。
感度は、できるだけ低くします。ベース感度でよいでしょう。多くのカメラで、ISO100かISO200だと思います。拡張感度まで使って下げる必要はありません。
シャッター速度は、おのずと長くなりますが、気にする必要はありません。むしろ遅いほうがいいのです。手ブレ補正の機能があれば、オフにします。写したいのはゴミの影ですから、それ以外はブレブレで何が写っているのか分からないほうが都合がよいのです。
ピントは、マニュアルフォーカスにしてピンボケになるようにします。
まとめると
といった具合です。
最小絞りでかつピンボケな状態で写すのがゴミの影を写す基本だ。レンズは広角レンズでなければ構わないが、標準域の画角がいいできれば、白い紙は一様な明るいさで写したいところです。しかし、ムラなく写すのはなかなか難しいものです。カメラを離せばライティングは容易になりますが、そうなると望遠レンズを使わない限り大きな紙が必要になってしまいます。
お勧めは、パソコンに真っ白なウィンドウを表示させ、レンズをできるだけ近づけて撮影する方法です。Windowsであればメモ帳、Macならテキストエディットを全画面表示させればいいでしょう。よほど画面を明るくしていなければ1/8秒以上になると思います。十分に手ブレしますし、無限遠近くにフォーカスを設定していればピンボケ状態ですから、パソコンの画面が汚れていても、センサーのゴミと間違えるような写り方はしません。広角レンズを避けたいのは、被写界深度が深く(ピントが合って見える範囲が広い)センサーのゴミ以外が写ってしまうのをできるだけ防ぐ意味もあります。
なお、くれぐれも、パソコンの画面にレンズ先端がぶつからないように注意してください。