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DJIは、フルサイズセンサー搭載Zenmuse X9ジンバルカメラ、4軸安定化機構、LiDARフォーカスシステム、映像伝送&制御システム等を統合した撮影システム「」を発表。ラインナップと価格は6K対応カメラがセットの「6Kコンボ」が869,000円、8K対応カメラの「8Kコンボ」が1,320,000円。6Kコンボは12月発売で、8Kコンボは発売日未定。
フルサイズセンサー搭載のZenmuse X9ジンバルカメラは、「X9-8K」と「X9-6K」の2種類を用意し、シネマ品質の映像撮影を実現。一般的に使われているH.264コーデックに加え、両モデルともApple ProResとProRes RAWの内部収録が可能で、後処理編集の幅が広がるとする。
X9-6Kは最大6K/60fpsと4K/120fpsでの撮影に対応、一方X9-8Kは最大8K/75fpsでの撮影に対応し、シネマ品質の映像を捉えるための複数のオプションを提供するとしている。
DJI史上最もパワフルな、シネマティックイメージングシステムを開発。独自開発のフラッグシップチップセットは、インテリジェント映像処理システムCineCore 3.0を実現し、正確な色再現性の8K RAWコーデック内部収録、高性能のAIエンジンを使った高度アシスト機能、低遅延の映像伝送による複数のモニターでの確認・制御といった機能に対応。
800/5000のデュアルネイティブEIや14ストップ以上のダイナミックレンジを用い、どのような撮影シーンでも豊かな色調で印象的な映像が撮影可能。独自のDJIシネマカラーシステム(DCCS)を搭載し、複雑な照明環境下でも自然な肌の色合いを再現するという。
X9以外のシネマカメラを使用している時でも、プロジェクトを通し一貫した色調を維持できる。カメラに内蔵された9ストップのNDフィルターにより、明るさの状態が変化する環境(特に屋外での撮影)でも調整が容易になったという。
X9のレンズマウントは交換可能で、DJI独自のDLマウント、Leica Mマウント、その他フランジバックが短いマウントを装着できる。これにより映像制作者は、超広角レンズ、アナモルフィックレンズ、ビンテージのマニュアルレンズなどを使用でき、思い描いた通りのスタイルで撮影が行なえるとしている。
垂直方向のカメラの揺れを効果的かつ能動的になくすZ軸を、従来の3軸ジンバルに追加。業界初とするこの技術により、歩いたり、走ったり、さらには激しく動き回ったりしても安定した動画を撮影でき、撮影時の歩き方を練習したり、別の機材を取り付けたりする必要がなくなる。
階段や凸凹した地面など動画撮影の難しい場所でも、撮影者の歩行から揺れの影響を受けることなく、滑らかな映像が撮影可能。また、ドリーを使用することなく、ワイドなスライダー撮影も行なえるという。
DJIの空撮やハンドヘルド製品での安定化技術の経験を元に、では下方ToFセンサー、前方と下方にあるデュアルビジョンセンサー、内蔵IMU、気圧計等これらからの入力情報を処理する高度アルゴリズムを用い、これまでにない滑らかな映像撮影を実現。
今回Z軸が追加されたが、はプロ向け3軸スタビライザーに取り付けられた多くのシネマカメラと比較して、軽量で小型化されていることも特徴としている。
ActiveTrack ProはDJI独自の技術を用い、複雑で高度なトラッキングを簡単かつ効率的に行なって撮影可能。DJIの既存のActiveTrack技術をベースに、今回のProバージョンではの最新AI技術を駆使し、遠く離れた被写体も追尾しながら同時にフレーム内の被写体の位置を調整し、最適なフレーミングを維持する。
新設計のLiDARレンジファインダーは、正確なレーザー計測を継続して行ない、的確かつ迅速にフォーカス調整が可能。10mまでの範囲で最大43,200個の測距点を同時に検知でき、低照度環境下でも被写体の位置を迅速で正確に捉えられる。
LiDARは、被写体の表面の模様に左右されたり、ハンチング現象を起こしたりすることなく被写体までの距離を測定できるため、画質を犠牲にせず、フォーカス調整が行なえるとしている。
マニュアルフォーカス、オートフォーカス、DJI独自の自動マニュアルフォーカス(AMF)の3つのフォーカス調整モードを搭載。
マニュアルフォーカスでは、焦点調整補助ツールであるLiDARウェーブフォームを使用して、撮影者は焦点位置を把握し、プルフォーカスを行なえる。
オートフォーカスではドキュメンタリー撮影など、被写体がダイナミックに動く、といった予測できない状況で焦点を自動で調整し、被写体をシャープに捉え続けるという。
自動マニュアルフォーカスは、マニュアルフォーカスとオートフォーカスの良い面を合わせ持ったモード。焦点位置の変化に合わせ、自動でフォーカスホイールを回転させ焦点を調整する一方、撮影者はいつでも手動で直感的に焦点調整できる。
刷新されたDJIのO3 Pro伝送技術により、4D映像トランスミッターは最大約20,000フィート(約6km)の範囲で、1080p/60fpsの映像を遠隔モニターへ伝送(日本国内:4km)。また、AES 256-bit暗号化技術に対応し、安全な低遅延伝送を実現。リアルタイムでモニターをスムーズに確認できるため、撮影者は撮影セット内を自由に動けるという。
2.4GHzと5.8GHzの周波数帯に加え、O3 ProはDFS(動的周波数選択)周波数帯にも対応。信号が混み合うような環境や入り組んだ建築構造の中などでも、安定性と耐干渉性を発揮する。このシステムでは、1つのトランスミッターに対し複数のレシーバーの同時接続に対応。また、複数のRonin 4Dを使用していても映像を即座に切り替えられる。
高輝度遠隔モニターでは、1,500nit、7型モニターにワイヤレス映像レシーバーを統合。モニターにはジャイロセンサーが内蔵されており、モーションコントローラーとして使用でき、動きに応じたカメラ制御が可能。
また、Ronin 4Dのハンドグリップ、DJI Master Wheels、DJI Force Pro、新登場のDJI 3ch Follow Focusにも接続可能。複数の遠隔モニターを併用する場合、各デバイスで独立したLUTを使用し、映像素材を別々に確認でき、他のモニターを干渉することもないという。モニターにはmicroSDカードスロットを内蔵。1080p/60fpsまでのプロキシ映像録画に対応する。
記録方法は3種類用意。4K映像で費用対効果の高いUSB SSD、互換性と安定性の両方を兼ね備えたCFexpress Type-Bカードのほか、DJIが開発したPROSSD 1TBが利用できる。PROSSD 1TBは、最大の解像度とフレームレートにおける内部収録が可能で、優れた性能と安定性を発揮するとしている。
音声録音では、2チャンネルの24bitオーディオに対応したマイクを内蔵。また、追加の出入力オプションとして、本体にマイク入力とヘッドホン出力の3.5mmジャックを装備、拡張プレートにはXLRポートが2系統搭載している。
バッテリーは、Ronin 2やInspire 2と同様、TB50インテリジェントバッテリーを採用。最大連続撮影時間は2.5時間となっている。バッテリーには自己発熱機能があり、過酷な環境下でも耐久性に優れているとする。
共通して、カメラ本体のほかLiDAR レンジファインダー、高輝度メインモニター、ハンドグリップ、トップハンドル、TB50インテリジェントバッテリー、キャリーケースが同梱。8KコンボにはさらにPROSSD 1TBが追加で同梱する。
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