17
08
(2021/11/26 05:00)
過疎地の物流に飛行ロボット(ドローン)を活用する新しい試みが始まった。実サービスが軌道に乗れば過疎に悩む全国の自治体向けにドローン物流が広がる。今後に注目したい。
ドローン配送技術に強みを持つエアロネクスト(東京都渋谷区)がセイノーホールディングスと共同で、山梨県小菅村において配送料金をとる実サービスを始めた。高齢化や買い物難民、トラック輸送の人手不足や二酸化炭素(CO2)削減などで地方自治体におけるドローン物流への関心は高いものの、実サービスでは収益を確保できるかの問題がつきまとう。
小菅村で始めた実サービスはドローン配送と、買い物・配送代行サービスの二つ。ドローン配送では利用1回ごとに300円(消費税込み)の配送料を取る。商品は食料品や日用品、薬、調味料など300品目から選択する。村内に設置された5カ所の拠点まで、ドローンが商品を配送する。
過疎化と高齢化に悩んでいる自治体は多い。客不足から商店が次々廃業し、物を買うには車で数キロメートル以上離れた市街地の商店に行くしかない。高齢者には安全運転や、運転がそもそもできない問題がつきまとう。
ドローン配送はその問題解決に有効だが実際にビジネスで始めるには、収益確保が課題になる。過疎地では利用件数が少なく、赤字覚悟でドローンを飛ばす未来も想像できるからだ。
公共サービスだから自治体が補填(ほてん)すれば良いとの考えでは真の解決にならない。実サービスで特徴的なのは配達場所に応じてドローンと通常のトラック輸送を組み合わせていること、雨や強風でドローンが飛べない場合はトラックが代行すること、利便性を考えて運行間隔を30分に設定していることなどだ。
エアロネクストは小菅村以外に北海道と福井県の自治体でも、実証実験を進めている。配送料金の低下や扱い商品の拡大などで利用増を目指す考えだ。ドローン機体も国産ドローンメーカーACSLを筆頭に低価格標準機の開発が進んでいる。行方を見守りたい。
(2021/11/26 05:00)
図解よくわかるフードテック入門
ユーザー目線で役立つ 接着の材料選定と構造・プロセス設計
はじめて学ぶ プラスチック金型図面の読み方
<解析塾秘伝> 非弾性材料の学び方!弾塑性・クリープ材料の有限要素法解析
2023年版 ココに入社したい!理系学生注目の優良企業
今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい水道の本 第2版
難易度の高い“一品料理”のシステム構築で差別化を図る
SDGsを事業活動の基本軸とする経営計画とは?
自動化と熟練の技が織りなす未来工場とは
躍動 ニューノーマルを生きる成長企業群ジャーナグラムページで公開中
【募集中】大阪ものづくり優良企業賞
イベントスケジュール 全国主要見本市・展示会一覧 Web版
【地球環境・SDGs特設サイト】SDGs関連ニュースをまとめてチェック!!
【オンライン展開幕!】2022国際ロボット展 特設サイトで見どころチェック
日本の製造業をサポートするデジタルプラットフォームパートナーへ、オートデスクが目指すこれからの姿
【申込受付中】ウェビナー『企業存続にも直結、「CO2排出量」の計り方』
薄型、ファンレス、幅広い使用環境温度、スマートファクトリーに最適なUPS
【産業情報が今すぐ読める!】日刊工業新聞社のECサイト「TREK!」オープン