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24コメント24件産婦人科医役でドラマに初出演する華優希。宝塚を盛り上げた元トップ娘役が、今度は視聴者を魅了する=東京・世田谷区(撮影・福島範和)
昨年7月に宝塚歌劇団を退団した元花組トップ娘役、華優希(はな・ゆうき、28)が3月7日放送のフジテレビ系「ドクターホワイト」(月曜後10・0)で映像デビューを飾ることが27日、分かった。女優、浜辺美波(21)主演の話題作で、産婦人科医役に挑戦。初めてのドラマ撮影に「専門用語が分からなくて一から教えてもらいました」と戸惑いながらも、宝塚で培った表現力で演じきった。【写真】「ドクターホワイト」で役作りのため金髪にした岡崎紗絵かれんな容姿と華やかなドレス姿で観客を魅了してきた元トップ娘役が、白衣をまとったパンツ姿に変身。役衣装で本紙の取材に応じた華は、「パンツは慣れていなくて。宝塚に入る前からあまりはいてなかったので」とはにかんだ。「ドクターホワイト」は、豊富な医療知識をもつ正体不明の主人公、雪村(浜辺)が天才的な診断力で患者の命を救う物語。華は、担当している妊婦の子宮内にいたはずの胎児が突然消え、頭を悩ます産婦人科医の東堂絵馬役。3月7日放送の第8話に登場する。昨年7月の宝塚退団後、「マドモアゼル・モーツァルト」の舞台を踏んだが、映像作品への出演は初めて。もちろん医師役も初挑戦で、「文献や産婦人科を取り上げる映像作品、YouTubeを見て勉強しました。お母さん、ご家族、産まれてくる子供に寄り添う温かみのある女医さんになれば」と徹底した役作りで臨んだ。撮影では何台ものカメラに囲まれるも「気にならなかった」と高い集中力で乗り切ったが、ドライ(カメラ無しでシーン全体をおおまかに演じるドライリハーサルの略)など撮影特有の専門用語が「全部、分からなかった」と戸惑うことばかり。〝洗礼〟を浴びながら懸命に取り組む姿に周囲も「手を上げて聞いていいよ」と支えてくれた。1カ月の稽古を経て作る舞台との違いを「ドラマは考えるより感じながら。瞬発力が求められる」と肌で感じた。京都市出身の華は、祖母の影響で宝塚歌劇団のファンに。2014年に100期生として入団し、「花畑で咲き乱れる娘役になる」の志と本名の希を入れた芸名で15年に花組配属。17年の「はいからさんが通る」などで注目を集めた。19年に同組トップ娘役に就任。大ファンだった元花組トップスターで女優、明日海りお(36)の相手役に選ばれ、以降、さまざまな作品でファンをとりこにしてきた。包み込むような空気感や華やぐ雰囲気を醸す演技が魅力。今年の元日から篠原涼子(48)、谷原章介(49)らを擁する大手芸能事務所、ジャパン・ミュージックエンターテインメントに所属し、女優としてさらなる飛躍が期待される。宝塚を退団して7カ月。華は「自分の知らない世界がたくさんある。一つ一つ学びながら、いろいろな作品に挑戦したい」と力を込めた。目標の女優は歌手としても活躍し、ミュージカルで美声を響かせてきた本田美奈子.さん(享年38)。「本田さんのように心を震えさせられるようなお芝居ができたら。本田さんの『ミス・サイゴン』のキム役とか魂を震わせるような役に出会ってみたい」と涼やかな瞳を輝かせた。新たなステージで女優として本格始動した華が活躍の場を広げていく。◆共演陣から刺激ドラマで浜辺や柄本佑(35)らと共演したことについては「瞬時に監督の求めるものに応えたり、その場、その場の演技能力が高くて、すごく新鮮です」と刺激を受けた様子。また、浜辺がバレンタインデーに差し入れたチョコレートをもらったといい、「食べられなくて飾ってあります」と初々しいコメントで笑わせた。◆華優希(はな・ゆうき)1993(平成5)年11月13日生まれ、28歳。京都府出身。2012年宝塚音楽学校入学。14年の月組公演「宝塚をどり/明日への指針/TAKARAZUKA花詩集100‼」で初舞台。17年「はいからさんが通る」の花村紅緒役は当たり役になった。19年4月、花組トップ娘役に就任。明日海の退団後は、柚香光が2人目の相手役となり、20年の「はいからさんが通る」で新たなトップコンビがお披露目された。21年7月に宝塚を退団。愛称は「はなちゃん」、「のぞみ」。161センチ。
最終更新:サンケイスポーツ