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コントロールセンター左上の領域にある、Bluetoothボタン。タップして白くすれば「明日までBluetoothデバイスとの接続を解除します」とのメッセージが表示され、これはBluetoothがオフになるからそのぶん節電になるのだな...と結論付けてしまいそうになります。
このBluetoothボタンは、あくまで接続を解除するためのもので、Bluetoothの通信機能そのものをオフにするわけではありません。Bluetoothをオン/オフするためのスイッチは、『設定』→「Bluetooth」画面にあり、そちらをオフにしないかぎりBluetoothの一部機能は動作し続けます。
動作し続けるBluetoothの一部機能とは、AirDropやAirPlay、HandOff、AirTag(位置情報サービス)といったBluetooth LEベースの機能を指します。Bluetooth LEは電力消費量がとても少なく、つねにオンにしていてもiPhoneのバッテリーにはほとんど影響がないほどで、むしろオフにしたときのデメリットのほうが大きいといえます。だから、積極的に『設定』→「Bluetooth」画面のスイッチをオフにする必要はありません。
一方、Bluetoothボタンをオフにすると、上述した以外のBluetoothを利用した機能は停止されます。ワイヤレスイヤホンやキーボードといったBluetoothアクセサリとの通信は切断され、スマートウォッチへの通知転送も止まります。
Bluetoothアクセサリとの通信(多くの場合Bluetooth 2.xの通信)は、Bluetooth LEほど低消費電力ではありませんが、ワイヤレスイヤホンで延々と音楽を流し続けたり、ワイヤレスキーボードで長時間打鍵し続けたりした場合はともかく、Wi-Fiに比べると電力消費量は少なめです。必要なときだけオンにするよう心がければ、若干の節電効果は期待できるものの、つねに状態を気にかけるほどのメリットはありませんよ。