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アップルは2017年のiPhone Xで初採用したノッチ(画面上部の切り欠き)を年々小さくする動きを見せており、将来的には消滅させると噂されています。そんななか、アップルがiPhoneのノッチを使っていないときには隠し、ディスプレイの表示面積を広くする特許を取得したことが明らかとなりました。
アップルが米特許商標庁(USPTO)に新たに承認された特許「Electronic devices with adjustable display windows(調整可能な窓を持つ電子デバイス)は、ディスプレイの一部を動かして、前面カメラやその他の光学部品を見せたり隠したりする方法を説明するものです。
この仕組みはディスプレイに「(外部から光などが行き来できる)ウィンドウ領域」を作り、そこを通じて自撮りカメラやFace ID用のTrueDepthカメラのドットプロジェクターなどを動作させると説明しています。これらの部品を使わないときは、ディスプレイの可動部分が窓の領域を覆って、その下にあるセンサーを隠すことになります。
要するに「顔認証や自撮りをするときはディスプレイの一部が開いて“窓”になり、そこを通じて光や赤外線をやり取りする。終われば窓を閉じて、ノッチのような欠けた部分がない全画面となる」というアプローチです。
特許では、そうした「窓」を作るためにディスプレイの一部を可動にする2つの機械的手段が記載されています。1つ目は、ヒンジを中心に動くフレキシブル(折り曲げられる)ディスプレイ、または別個のリジッドディスプレイ(従来通りのガラス基板)によるフラップ(開閉するフタ)式のものです。
そして2つ目のカラクリ仕掛けは、フレキシブルディスプレイを使い、電気的に調整できるアクチュエータを介して動くというもの。こちらはディスプレイ全体を下にスライドさせて窓を開き、ノッチ部分を露出させるしくみです。これらの機械的な動きはディスプレイのガラスの下で行われるため、内部のセンサー類が外気に晒されるわけではありません。
アップルのようなハイテク大手は毎週のように特許を出願したり取得しており、それら技術が必ずしも将来の製品に採用されるとは限りませんが、少なくともアップルがノッチを美的に優れているとはみなしていない、できれば隠したいと検討している可能性は窺えます。
アップルは早ければ2022年のiPhone 14 Pro(仮)で「パンチホールディスプレイデザイン」(画面下に自撮りカメラ等を置き、ディスプレイに穴を開けて視界を確保する)を採用し、最終的にはノッチを完全になくすことを検討していると噂されています。
AndroidスマートフォンではOppo Find Xのように「電動スライドで出てくる前面カメラ」という前例もあります。が、あくまで飛び道具という感もあり、実際Oppoスマートフォンの後継モデルにも定着したわけではありません。アップルがノッチをこの世から消し去るためにどのような秘策を投入するのか、期待して待ちたいところです。
あなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいSource:Patently Apple
via:MacRumors
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