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台湾発のオーディオブランド「XROUND」が開発する完全ワイヤレスイヤホン「AERO Wireless」は、低遅延アルゴリズムの「XROUND Low Latency」と独自のチップファームウェア設計を施し、1年半かけて開発した独自サラウンド技術の「XROUND Lite」を採用しているので臨場感あふれる音が期待される。今回この「AERO Wireless」と「XT-01 Bluetoothトランスミッター」を提供していただいたたので、インプレッションをお伝えする。
まず基本的なスペックから紹介していく。「AERO Wireless」は6mmチタンコートドライバーを搭載したワイヤレスゲーミングイヤホンで、バッテリーはイヤホン単体で6時間、充電ケースは24時間となっているので一日二日であれば問題なく使用できる。また、対応している通信規格はBluetooth 5.0となっているので、高速かつ高音質なサウンドが期待できる。
「XT-01 Bluetoothトランスミッター」はその名の通りBluetooth 5.0に対応したトランスミッター。USB Type-Cポートに接続するだけで簡単にサウンドを楽しめる周辺機器となっている。また、付属の3.5mm接続HD音声外付けマイクにも期待したい。
「AERO Wireless」はイヤホン本体の形状は耳からアンテナが飛び出しているタイプなので装着感はとても安定している。一見ゲーミングイヤホンのようなデザインだがそこまで主張が激しいわけでは無いので普段使いしても問題はなさそうだ。また、防水規格のIP54に対応し、生活防水が施されているので雨や汗などの影響を受けず、ゲームプレイで熱くなりすぎて蒸れてしまっても問題ない。
イヤホンを収納するケースは割と大きめなデザインとなっている。ケース内には磁石が仕組まれており、この磁力が結構強くある程度ズレていてもイヤホンが定位置に収まってくれるのでスムーズに収納できるのがとても快適だ。しかし、蓋が軽いのとケースの形状から片手でケースを開けたりイヤホンを取り出したりするのはかなり厳しい。ポケットの中であればなんとか取れそうだが基本は両手で開ける必要がある。
別売りの「XT-01 Bluetoothトランスミッター」には本体と変換アダプターとHDマイクが付属している。これを各機器に取り付けるとこの「AERO Wireless」がBluetoothオーディオに対応していない機器で使用できるようになる。意外と「XT-01 Bluetoothトランスミッター」は薄くて小さく、トランスミッターの下部にType-Cメス端子があるのでBluetoothを使用しながら充電もできる。「AERO Wireless」や「XT-01 Bluetoothトランスミッター」の外観の質感は良く、音質にも期待できそうだ。
本製品は6mmチタンコートドライバーを搭載しており、高音域から低音域までバランスの取れた音質で聞き疲れしないサウンドが特徴のイヤホン。1年半かけて開発した独自サラウンド技術の「XROUND Lite」はOFFからLEVEL2まで選択可能で、音の位置や距離をはっきり感じ取れる3D球体サラウンドサウンドを堪能することがでできる。実際にこの「XROUND Lite」を使用すると音の広がりよりも音質がかなり向上し、音の情報量が増加しているように感じた。
スマートフォン向けに配信されているアプリで「XROUND Lite」をOFFにするとイコライザを自由にカスタマイズでき、偵察モードや足音ブースとなどいくつか用意されたプリセットから選ぶことも可能だが、音質がとても悪化するのでイコライザのカスタマイズ目当てだとコスパは良くない。「XROUND Lite」をOFFにしてカスタマイズするより音質や音の情報量的にもLEVEL2に選択した方が敵の足音など聞き取りやすかった。実際に『Battlefield V』で使用した限り、音質は問題なく敵の足音も繊細に聞こえて、敵の位置を音で認識して応戦したりできたが、敵までの距離感覚までは把握しにくい印象だった。
音楽鑑賞に特化した音楽モードと遅延を最小限に抑えたゲーミングのモードが用意されている。それほど音質の差は感じないが、両方聞き比べてみるとゲーミングモードではシンバルの音が音楽モードと比べて劣化しているように聞こえたので高音域が犠牲になっているのではと感じた。
イヤホンにはAERO 遮音イヤーピースと通常のイヤーピースが付属しており、AERO 遮音イヤーピースは通常と比べシリコンが厚く硬いので遮音性が高く、中低音がしっかりと聞こえる。6mmチタンコートドライバーは他のゲーミングイヤホンと比べて低音が弱いドライバーなので、性能を十分に楽しむにはAERO 遮音イヤーピースは必須だ。
「XT-01 Bluetoothトランスミッター」に付属しているはコントローラーや本体のイヤホン端子などに取り付けてトランスミッターと接続すると外部マイクとして認識してくれる。このHD音声外付けマイクとイヤホン内蔵マイクを聴き比べてみた。イヤホン内蔵マイクは声をしっかりと収音してくれるが音質が良くないのでボイスチャットしている相手に申し訳なく思ってしまう。HD音声外付けマイクはホワイトノイズが多少あるものの、イヤホン内蔵マイクと比べ圧倒的にクリアな音質で声を収音してくれるのでこのHD音声外付けマイクは必須なアイテムだ。
端末とはBluetooth5.0で接続し独自開発の「XROUND Low Latency」チップでゲーミングモードでは人の耳で感知できる70msを超えた54msという低遅延を実現しているそうだ。実際に使用してみると音楽モードではBluetoothイヤホンらしくかなり遅延を感じる。しかし、ゲーミングモードに切り替えると有線イヤホンレベルまではないが遅延をほとんど感じない。
音の遅延がスコアに影響する『初音ミク Project DIVA MEGA39's』でゲーミングモードを試してみた。目を凝らしてプレイすると多少ズレていることに気付くかもしれないが、違和感なく音とノーツを正しいタイミングで同時に押すことができ、スコアに影響が出るほどではない誤差レベルの遅延なのでゲームプレイに問題はなかった。
「AERO Wireless」の切り替え時は最後に接続した端末に優先的に接続されるので、複数台の端末間で切り替えながらの使用は向いていない。もし、複数台のゲーム機やPCで使用する際は端末内蔵のBluetoothではなく、「XT-01 Bluetoothトランスミッター」を端末に接続して使用した方が便利だった。筆者の環境が問題なのかもしれないが、PCやiPhone、iPadなどで使用した際よりも、「XT-01 Bluetoothトランスミッター」と接続している時の方が安定しているように感じた。
6mmチタンコートドライバーを採用し、バランスの取れた音質でゲームのみならず音楽や映画鑑賞などに対応できるオールラウンダーなワイヤレスゲーミングイヤホン。落ち着いたデザインで普段使いでき、IP54に対応し生活防水が施されているので雨や汗などの影響を受けないので、ゲームプレイで熱くなりすぎて蒸れてしまっても問題はない。
音の遅延が少ないゲーミングモードを使用すればジャンルを選ばずゲームをプレイでき、高速通信の影響で音質の劣化することもなく楽しめるのが魅力的。別売りのトランスミッターを使用するとBluetoothに対応していない端末などでも使用できるので利便性が格段に上がる。また、「XT-01 Bluetoothトランスミッター」に付属しているHD音声外付けマイクは音質がとても良く必須なアイテムだ。
ゲーミングイヤホンの「AERO Wireless」はAmazonにて1万2980円(税込)で販売中。Bluetooth非対応の端末に接続するだけで使用できる「XT-01 Bluetoothトランスミッター」はAmazonにて4980円(税込)で販売中だ。低遅延でゲーム用途以外にもイヤホンを使いたいプレイヤーは是非チェックしていただきたい。
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