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データや写真をロックする手段を検索すると、多くのアプリが見つかりますが、その中には、本当に安全なものもあればそうでないものもあります。
安全に保管すべきデータ(文書、写真、セキュリティコード、銀行情報など)を扱っていることを考えると、たまたま5つ星のレビューが1000件ついているようなサードパーティ製のiPhoneアプリは信用しないほうがいいでしょう。
なぜなら、代わりにAppleの「メモ」アプリを使ったほうがいいからです。
もちろん、「メモ」アプリには、同じような文書の整理・管理機能はありませんが、あらゆるメディアを安全なメモに追加してロックすることができます。
メモはAppleによって暗号化され、すべてのAppleデバイスで同期されて、パスワードやTouch ID、Face IDを使って開くことが可能です。
テキストのメモをロックしたい場合は、やらなければならないことはあまりありません。しかし、文書や写真、動画をロックしたい場合、まずはファイルをメモに追加する必要があります。
1. iPhoneやiPadで新しいメモを作成し、キーボードの上にある「カメラ」ボタンをタップします。
2. ここから「写真またはビデオを選択」をタップして、自分のライブラリから写真や動画を追加します。
文書をスキャンして保存するには、「書類をスキャン」をタップします。
なお、「ファイル」アプリやその他のアプリからデータを取り込むためのボタンはありません。しかし、代替手段があります。
ドラッグ&ドロップ機能を使えば、「メモ」アプリに別のファイルや文書を追加することができるのです。これを行なうには、iOS 15またはiPadOS 15以降を使用している必要があります。
1. ファイルが保存されているアプリを開いて、タップしたまま押さえ、指を少し動かしてファイルを拾い上げます。
2. もう一方の手で「メモ」アプリを開き、作成するメモに移動。指を離すと、そのデータがメモに追加されます。
データの種類によっては、メモ内でデータのプレビューを表示したりデータを見たりすることができないこともありますが、「共有」オプションを使って互換性のあるアプリでデータを開くことができます。
Macでのデータの読み込みは、さらにシンプルです。写真、動画、PDF、文書など、何でもドラッグ&ドロップするだけです。
データの準備ができたら、いよいよメモをロックしていきましょう。
「メモ」アプリを開き、ロックしたいメモを選びます。3点アイコンの「その他」ボタンをタップし、「ロック」を選択します。
今回初めてメモをロックする場合は、パスワードとパスワードヒントの作成を求められます。
パスワードを入力せずにメモのロックを解除したい場合は、ここから「Touch ID」や「Face ID」も忘れずに有効にしましょう。「完了」をタップすると、設定が保存されます。
新しいメモをロックするたびに、確認のためにパスワードの入力が再度求められます。
一度メモが保護されると、上部にあるツールバーの「ロック」アイコン(南京錠のような形)を使って、メモのロックやロック解除を素早く行なうことができます。
メモのロック解除はシンプルです。そのメモを開いて「メモを表示」をタップし、パスワードやTouch ID、Face IDを使って認証を行なうだけです。
Macでノートをロックする方法は簡単です。
ロックしたいメモを開き、上部にあるツールバーの「ロック」ボタンをクリックして、「メモをロック」を選択します。
初めてロックする時には、ここでも新しいパスワードの作成とパスワードヒントの入力を求められます。
Touch IDを搭載したMacを使用している場合は、Touch IDを使ってメモのロックを解除するオプションを有効にすることをおすすめします。「パスワードの設定」ボタンをクリックして、設定を保存します。
ロックされたメモにアクセスしようとすると、Touch IDを使って指をスキャンするよう求められます。
Macでは、ロックされていないすべてのメモを素早くロックすることもできます。「ロック」アイコンをクリックし、「ロックされたメモをすべて閉じる」を選択します。
また、ロックされたメモのTouch IDを設定から有効にすることもできます。メニューバーの「メモ」をクリックし、「環境設定」を選択。ここで、「ロックされたメモ」セクションの「Touch IDを使用」を有効にします。
もうメモをロックしたくない場合は?
iPhoneやiPadでは、そのメモを開き、ロックを解除した後で、3点アイコンの「その他」ボタンをタップ。ここで「削除」を選択します。
Macでは、メモを選択して上部にあるツールバーの「ロック」ボタンをクリックし、「ロックを削除」を選択します。