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デスクトップにせよラップトップにせよ、スピーカーやヘッドフォンなんて1セットあれば十分という人もいるでしょう。その一方で、「音楽を聴く」「ゲームをする」「映画を見る」などの状況に応じてスピーカーを使い分けている人は、常にWindowsとの苦戦を強いられているのではないでしょうか。
私は基本的に(深夜を除いて)、すべてに5.1chサラウンドシステムを使っています。リビングでルームメイトが大音量で映画を見ていてうるさいときは、ノイズキャンセリングヘッドフォンを使います。
Windows 10では、オーディオデバイスの切り替えがすこぶる簡単になっています。タスクバーにあるアイコンを左クリックして、(ドロップアップ?)メニューから新しい再生デバイスを選ぶだけ。
でも、さらに自在にオーディオデバイスをコントロールできる方法があるのです。それは、Windows 10「April 2018 Update」で追加された新機能です。
タスクバーにあるオーディオアイコンを右クリックして、「サウンドの設定を開く」を選択します。表示されたウインドウを下にスクロールして、「その他のサウンドのオプション」で「アプリの音量とデバイスの基本設定」をクリックしてください。
「アプリの音量とデバイスの基本設定」画面はWindows 10の新機能で、アプリごとにサウンドとスピーカーの設定をカスタマイズできます。まず、たとえば5.1chシステムをWindowsのデフォルトスピーカーとして割り当てます。デフォルトの音量も決めておきましょう。キーボードまたはOS内で音量を調節することで上下させることができます。
画面下部には、現在実行中のアプリ一覧が表示されます。ここで、それぞれの音量を設定しましょう。システムのデフォルト音量に対するパーセンテージで指定します。つまり、「100」にしても、通常のシステム音量の100%になるだけなので耳がつぶれることはありません。50にセットすると、そのアプリは通常の音量の半分で音が鳴ります。
残念ながら、アプリごとの音量をセットするときは、そのアプリの音量がどの程度になるかを知るためのビープ音は鳴りません。想像力を働かせるしかなさそうです。
Windows 10の「アプリの音量とデバイスの基本設定」の真のおもしろみは、出力のドロップダウンメニューにあります。各アプリの音量をカスタマイズするだけでなく、出力先も指定できるのです。
たとえば、Fortniteをプレーするときはいつもヘッドセットを使うのであれば、そのゲームのサウンド出力をヘッドセットに指定できます。Spotifyを聴くときは部屋中に音を響かせたいというのなら、貧弱なモニタースピーカーではなく、クレイジーなDolby Atmosを選択しておきましょう。
選択後、設定を反映するには、アプリやゲームを再起動する必要があるかもしれません。場合によっては、何も変わらないこともあります。私の場合、SteamやBattle.netのゲームをヘッドフォンに設定したかったのですが、何度やってもダメでした。ただ、Chromeでの動画視聴、SpotifyやNetflixのWindow 10アプリ、Fornite(Epic Gamesのランチャー経由)などはバッチリでした。
言い換えると、サードパーティ製アプリの一部にはうまく動かないなど、Windowsの実装は完ぺきではありません。それでも、毎回スピーカーを手動で切り替えなければならない徒労感に比べると、かなり便利です。
Image: Tyler Nix/Unsplash
David Murphy - Lifehacker US[原文]