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水害などの防災・減災に、地理空間情報をどう役立てる?【地図と位置情報】 - INTERNET Watch

 最優秀賞を受賞した「まいたいタッチ」(プレゼンター:九州産業大学芸術学部・佐野彰氏)は、国土地理院のウェブ地図「地理院地図」をXbox用ゲームコントローラー(互換品でも可)やタッチスクリーンで操作可能にするソフトウェアで、WindowsやMac、Raspberry Piなどで動作可能。

ゲーム用コントローラーで地理院地図を軽快に操作

水害などの防災・減災に、地理空間情報をどう役立てる?【地図と位置情報】 - INTERNET Watch

 左のアナログスティックで地図スクロールが可能で、奥にあるLB/RBボタンでズームイン/アウトが可能。手前左の十字ボタンで「標準地図」「淡色地図」「アナグリフ」「傾斜量図」の切り替え、右上の4つボタンで「土地利用図」(黄色ボタン)、「明治時代の低湿地」(青色ボタン)、「相対標高図」(赤色ボタン)、「地形治水分類図」(緑ボタン)を切り替えられる。

 右下のスティックを回すと空中写真が連続して表示される。12時方向にスティックを倒してから時計回りに回転させていくと、12時から6時までは新しい地図から古い地図に、6時から12時までは古い地図から新しい地図へと変化する。

 タッチディスプレイを使用しているときは、地図の上を指でなぞって線を描くことも可能で、避難経路の検討などに活用できる。また、上部の黒い小さなボタンのうち、左を押すと指やマウスドラッグで描かれた線が消えて、右側のボタンを押すと、地図上に表示されている場所にQRコードでリンクが生成されて、それをスマホで読み取ると国土地理院の「重ねるハザードマップ」の画面が表示される。さらに、自治体が配布するハザードマップを地理院地図上に重ねて表示させる機能なども提供する。

Raspberry Piにコントローラーやディスプレイを接続

 まいたいタッチの“まいたい”とは、災害が発生する前にしておくべき準備や行動をまとめたリストである「マイ・タイムライン」を略した言葉で、佐野氏は、水害対策に役立つ地形情報やハザードマップなどを多くの人にできるだけ楽しく、手軽に見てもらうためにこのシステムを考えたという。同ソフトは現在、GitHubでソースが公開されているので、コントローラーを持っている人は試してみてはいかがだろうか。