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もくじ
農薬散布は時間と労力のかかる作業です。人がタンクを担いで人力で農薬をまくこともできますが、ドローンを使えばその最大60倍の速さで散布が行えます。DJIの『AGRAS MG-1』を例とすると、その散布能力はメーカー公称で1ヘクタールあたり15分となっており、人力より遥かに効率的な作業が可能です。また、今後、自動で飛行するドローンから農薬散布や粒剤、種子の散布を行なうことを目指した機体の開発やルールの整備も進みつつあるため、将来的にはドローンを活用することでさらに時間と労力がかからない農業が実現する見込みです。
ドローンを利用して田畑などへの農薬散布を行なう場合、航空法で定める「物件投下」と「危険物輸送」にあたるため、国土交通省へ事前に申請をして承認を得る必要があります。
なお、法律による規制ではないものの、以下の手続きを踏むことでより安全に散布を行なえるようになります。
【参照】» 空中散布等における無人航空機利用技術指導指針» 農水協公式ページ
また、こちらも法律や資格ではありませんが、近隣農家とのトラブルを避けるために、隣接する畑などがある場合は事前に情報を共有するなどして、周囲の理解を得るよう心がけるほうがベターです。
ドローンによる農薬散布を行なう場合に用いられる代表的な機体をご紹介します。
『AGRAS MG-1』は約10リットルの農薬や肥料などを搭載し、最高時速約20kmでの散布が可能。このため、1フライトで最大1ヘクタールという広い面積に効率的に散布が行なえます。なお、DJIによれば、地上で人が作業する場合の40〜60倍の速度で散布を完了できるそうです。
AC1500 は、大型でパワフルなニューモーターと徹底的に性能を追及した高性能プロペラの組み合わせによってペイロードを増やし、高性能で大容量のバッテリーを搭載することによって、より広範囲での効率の良い散布を実現させました。突然の雨にも心配がいらない防滴仕様です。
1haの農薬散布が約8分間で終了するスポード散布が売りの機体です。防水仕様なので散布が終わったら水洗いにより農薬を洗い流すことができ、メンテナンスが容易です。専用クラウド「はかせ」はフライトプランを自動的に作成するだけでなく、散布実績を記録管理し、手間のかかる実績報告書作成の補助などにも利用できます。
搭載したカメラを通じて圃場の形状を自動認識し、完全自動飛行で農薬の空中散布を行うマルチコプターです。熟練オペレーターがいなくても、タブレット端末の簡単な操作で空中散布が行えます。正確な位置制御・散布制御が可能なので、無人ヘリでの散布が難しかった小規模・変形圃場に対応。軽トラックに積める機体で、飛行1回あたり10リットルの農薬を1ヘクタールの圃場に散布出来ます。将来規制緩和が行われれば、自動航行による散布も可能な仕様です。
飛助DXは液体農薬、肥料および除草剤、粒状薬剤など10L積載す可能仕様です。従来のように効率性だけの散布だけでなく、産業ヘリコプターに匹敵するほどの効果的な散布性能を実現しました。最大重量24kgと軽量な機体で無駄なくダウンウォッシュを確保するために散布装置の切替装置を開発し、風に流されにくく作物の根元まで薬剤をかき混ぜて散布することができます。
産業用無人ヘリコプターを通じて、日本の農業の現場と共に培った防除ノウハウをもとに開発された、ヤマハの産業用ドローンが『YMR-08』です。無人ヘリコプターと同様な散布品質をはじめ、操作性、作業性、安全性を最新のテクノロジーで実現しています。
日本の総人口が減り、労働人口も減る中で農業の効率化は急務です。農薬散布においては、人間が行なっていた作業をドローンに置き換えることで、劇的なスピードアップが期待できるため、今後さらなる発展が見込まれる分野です。
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農薬散布用ドローンは、なかなか個人がすぐに購入できる金額の機体ではありませんが、人力で散布するには広すぎセスナやヘリを使うには狭すぎる場所ではとても役立つ物です。
なお、農薬散布に必要な金額は、時期や散布面積、土地の形状などにより異なります。正確なお値段にご興味がお有りの方は下記の番号かお問い合わせフォームからご連絡ください。また、農薬散布以外にも、空撮や点検、測量などのご相談もうけたまわります。
ドローン空撮ドットコム» 03-3526−2964» お問い合わせフォーム
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