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Engadget Logo エンガジェット日本版 ミリタリーライクなヘリ型ドローン「Ghost-Eye」実機レビュー

戦争のない平和な世界が実現してほしいと心底願いつつも、なぜかミリタリーものには不思議な魅力を感じてしまいます。ジーフォースは軍用偵察ドローンをモチーフにしたシンプルなフォルムのヘリ型ドローン「Ghost-Eye」をクラウドファンディング「Makuake」にて先行販売しており(記事公開時点では終了)、

税込み1万9800円で一般販売される予定なので、出資しなかった方もぜひレビューを参考に購入をご検討ください。

「FLIR Black Hornet PRS」をモチーフにしたヘリ型ドローン

Ghost-Eyeは、歩兵のための空中個人偵察システム「FLIR Black Hornet PRS」をモチーフにしたヘリ型ドローンです。本体サイズは232×42×70mm、重量は80g。580mAhのバッテリーを装着でき、最大約13分間の飛行が可能です(充電時間は約50分)。

Ghost-Eyeのサイズは232×42×70mm

各種センサーでシングルローターヘリながら安定して自動ホバリング

本体前面には1080pのカメラを搭載。動画は1920×1080ドット(MP4形式)、静止画は1920×1080ドット(JPG形式)で記録可能です。

センサーは高度を制御する気圧センサー、傾きを制御するジャイロセンサー、映像のずれを検知して位置を制御する映像センサーが搭載されており、シングルローターヘリながら安定して自動ホバリングすると謳われています。

本体前面には1080pのカメラを搭載

本体背面

本体右側面

本体上面

本体下面には映像のずれを検知して位置を制御する映像センサーが搭載

本体の実測重量は79.7g。100g未満なので無人航空機の登録対象外です

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エンガジェット日本版 ミリタリーライクなヘリ型ドローン「Ghost-Eye」実機レビュー

飛行用Li-Poバッテリーは前にずらすと取り外せます。microUSB端子が用意されており直接充電が可能です

スパイ道具のようにすべてを収められるパッケージ

パッケージには、Ghost-Eye本体、2.4GHz 4ch送信機、飛行用Li-Poバッテリー、工具(プラスドライバー・六角レンチ)、予備パーツ(ローターブレード・テールブレード)、USB充電ケーブル、スマートフォンホルダー、取扱説明書が同梱。バッテリーを充電し、送信機に電池を入れればすぐに飛行が楽しめます。

パッケージ自体が製品持ち運び用のケースを兼ねています

軍用と言うよりスパイ道具的な趣きです

左上から、専用ケース、ストラップ、Ghost-Eye本体、USB充電ケーブル、ローターブレード×2、テールブレード、プラスドライバー、六角レンチ、スマートフォンホルダー、2.4GHz 4ch送信機、取扱説明書。飛行用Li-Poバッテリーは本体に装着済みです

2.4GHz 4ch送信機による操作範囲は80~100m

コントローラーは2.4GHz 4ch送信機。送信機の電波到達範囲は80~100m、スマホに映像を伝送する際のWi-Fi電波到達範囲は50~100mです。スロットルスティックが右側となるモード1、スロットルスティックが左側となるモード2に両対応。自動離陸・自動着陸スイッチも用意されています。なお、ドローン、ラジコンヘリ初心者の方には右側のスティックで前後左右に操作できるモード2がオススメです。

2.4GHz 4ch送信機はモード1、モード2に対応

2.4GHz 4ch送信機で使用する単3電池4本は別売りです

「LIVE CAM CAM」というアプリをインストールすると、Ghost-Eyeのカメラ映像を見ながら飛行可能です

ホバリングは安定、初心者向きのヘリ型ドローン

さて実際にGhost-Eyeを飛ばしてみた感想ですが、ホバリングは比較的安定していると思います。今回は室内ドローン飛行場でGhost-Eyeを試してみましたが、ホバリング状態でコントローラーを操作せず、機体に近寄ってグルリと回っても特に不安感はありません。ただDJIの本格ドローンほどピタリと静止はしないので、室内で初めて飛ばす際はある程度の広さがある場所で試すことをオススメします。

至近距離でこんな写真を撮れるぐらいにはホバリングは安定しています

操縦性という点では飛行速度自体はそれほど速くはないです。とは言え、下記の動画でご覧いただければわかるとおり、体育館ぐらいの広さの場所でもそれなりに爽快感を味わえるスピードは備わっています。またフルスピードで前進しても、高度の調整は必要ありません。初心者向きのヘリ型ドローンだと感じました。

画質は過大な機体は禁物です。一応スペック的には、動画は1920×1080ドット(MP4形式)、静止画は1920×1080ドット(JPG形式)で記録可能ですが、そこまでの解像感は得られません。とは言え空撮映像を手軽に撮れるので、ホームビデオにアクセント的に入れるカットとしては使えるのではないかと思います。

アクションカメラで撮影した動画に、Ghost-Eyeで撮影した動画をピクチャーインピクチャーで入れてみました。サイズが小さければ解像感の低さも気にならないですね

静止画だと解像感の低さが目立ちますが、8インチぐらいのディスプレイに表示するなら実用レベルだと考えます

今回、Ghost-Eyeのテスト飛行、撮影は、「ドローン練習広場 上尾」で行ないました

本製品最大の魅力はやはりBlack Hornetを彷彿とさせるデザイン

ガチの撮影用ドローンとしてはカメラ画質が正直物足りませんが、ホバリングは安定しており、操縦しやすいです。本製品最大の魅力はやはりBlack Hornetを彷彿とさせるデザイン。このデザインに魅力を感じたのなら、飾って、触れて、飛ばして、撮影してと満足感が高いアイテムと言えます。