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有線のイヤホンは、長く使ううちに断線してしまうことがある。そんな断線したイヤホンを修理する場合、真っ先に思いつくのがメーカーに修理を依頼する、もしくは修理専門業者に依頼する方法だ。今回は、イヤホンの修理方法、メーカーや専門業者への修理依頼などを紹介していく。
イヤホン修理の依頼方法や代金は、メーカーにより異なる。ここでは、イヤホンのメーカー別に修理対応や修理にかかる代金について確認していこう。
JVCのイヤホン修理は、保証期間内(1年間)であれば無料で修理できる。「保証書」「修理依頼書」「故障品」をJVCケンウッドカスタマーサポートセンターまで送付するか、購入した販売店に持参して修理を依頼すればいい。保証期間を過ぎた場合は有償修理となるが、修理代金は商品によって異なるので、修理依頼時に確認しておこう。
【参考】JVC お問い合わせ・サポート
ソニーのイヤホンは、保証期間内の修理を希望する場合、保証書かレシートが必要となる。もしこれらを紛失した場合は、有償修理となるので注意しよう。
ただし、発売日から1年以内の商品であれば、保証書やレシートを紛失した時でも無償での修理してもらえる可能性がある。修理にかかる目安料金は、以下のページから製品の型番を入力すれば確認できる。
【参考】ソニー
出典:SHURE 公式サイト
SHUREのSE高遮音性イヤホンは、「2年保証サービス」により購入から2年以内であれば無償修理が受けられる。修理の依頼方法は、「一般版売店で購入した商品」もしくは「Amazonで購入した商品」で異なるので、詳細については以下のSHURE公式サイト「修理依頼」で確認しよう。
保証期間を過ぎた場合の修理依頼は、商品の代金分+送料(送付による修理の場合)が必要となる。
【参考】SHURE 修理依頼・お問い合わせ・製品保証
出典:Beats 公式サイト
Beatsのイヤホン修理依頼は、原則Appleサポートセンターへの申し込み、もしくはApple Storeか正規代理修理店への持ち込みとなる。修理を依頼する場合は、「製品のシリアル番号」と「領収書」「保証書」を準備しよう。
修理代金は製品や保証内容のほか、AppleCare+の対象となるかどうかによって異なる。代金の詳細は、以下のページを確認してみよう。
【参考】Beats 製品の修理サービスと製品保証
iPhone付属のApple純正イヤホンは、保証期間内であれば無料での修理・交換を受けられる。保証期間が有効であれば、Apple サポートセンターもしくはApple Storeで交換手続きを行おう。
なお、保証期間を過ぎていてもAppleCare+に加入している場合は、無料で修理できる可能性が高い。いずれにも該当しない時は有料での交換となり、2800円+技術料(Appleの正規代理店の場合)が必要だ。
【参考】どこで交換できる?覚えておきたいiPhoneの純正イヤホンを無償で交換できる条件
オーディオテクニカのイヤホン修理は、1年間の不具合・故障の場合、保証期間内修理として無償修理の対象となる。修理依頼をする場合は、直接販売店に持ち込むか、オーディオテクニカWeb修理依頼への申込みを行おう。
なお、オーディオテクニカでも、保証期間内をすぎると有償修理扱いとなり、商品ごとの修理金額が必要となる。詳細な金額は以下のページより確認できるので、参考にしてほしい。
【参考】オーディオテクニカ
BOSEのイヤホン修理は、BOSEのサポートセンターへ依頼する必要がある。「製品のシリアル番号」と「レシートや納品書(保証期間内の場合)など購入日がわかるもの」を準備しよう。
保証期間内(1年)の故障であれば無償修理となる。なお、有償修理の場合、商品にもよるが修理費用は定価の約75%程度が目安となっている。
【参考】BOSE ユーザーサポートセンター
・メーカー依頼の場合メーカー依頼の場合は原則郵送による修理依頼となり、1週間以内で修理完了品もしくは代替品の返送を受けられる。購入した販売店に直接持ち込んだ場合でも、販売店からメーカーへの郵送となるため同程度の期間は必要となる。
・イヤホン修理専門店の場合イヤホン修理専門店に依頼をした場合は、店頭持ち込みだと最短30分ほどで修理できるので、急ぎの人にはおすすめだ。ただし修理専門店でも宅配修理を利用する場合は、返送までに1週間程度はみておく必要がある。
「早めに修理を完了させたい」「有償修理となってしまったので修理代金を節約したい」という人の中には、自力での修理を試みる場合もあるだろう。ここでは、イヤホンの自力修理を考える人のための修理方法を紹介する。
ただし自分で修理する場合はイヤホンがさらに壊れるなど危険も多い。リスクを踏まえた上でチャレンジしよう。
断線したイヤホンを自力で修理する場合、原則ハンダを使用した修理が必要だ。しかしハンダを使い慣れていない人にはハードルが高く、できればハンダなしでの修理をしたいと考える人もいるだろう。
ハンダなしでの修理は、カッターナイフと紙やすり・ビニールテープ・アルミホイル・ライターを使って行える。
1.ニッパーを使ってケーブルを切断した後、カッターで銅線を約3cm出す。2.銅線部分をライターであぶり、紙やすりでこすったあと、銅線のコーティングを剥がしていく。3.同じ銅線の色同士でまとめ、ねじって結合させる。4.結合させた銅線をアルミホイルで包み、ビニールテープで留めれば完成。
イヤホンのプラグ付近が断線した際は、断線したプラグ部分を切断し、4極プラグを使って修理を行う。自力でも修理できるが、ハンダづけが必要となる。修理技術がない場合は、イヤホン修理の専門業者に持ち込もう。
Bluetoothイヤホンなどのワイヤレス製品は、技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)が記載されており、自分で分解して修理すると電波法違反となる。そのため、Bluetoothイヤホンの断線修理は、原則自分で行ってはいけない。
出典:e☆イヤホン(WEB本店)
断線したイヤホンを自力で修理できるが、ハンダなど普段使い慣れない道具を使うだけに、あまりおすすめできない。業者に頼んだほうが、確実に修理できる。
例えば、イヤホン・ヘッドホンの専門店「e☆イヤホン」では、ケーブルの断線修理やパーツ交換、カスタマイズなど様々な要望に応えてくれる。
【参考】e☆イヤホンが秋葉原に買い取り&クリニック専門店をオープン
今回紹介したとおり、イヤホンの修理方法には様々な方法がある。自力での修理もできるが、場合によってはイヤホンの状態をさらに悪くしてしまうこともある。基本的にはメーカー修理か、イヤホン修理専門店に依頼するのが確実だ。ぜひこの記事を参考に、イヤホンの修理方法を選択・検討してみてほしい。
※データは2020年3月中旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。※製品・サービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/ねこリセット