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エンガジェット読者には、PCでゲームを楽しんでいる方も多いと思いますが、ゲームのBGMや効果音などのサウンドはどうやって聞いていますか? 使っているのがノートPCなら、内蔵スピーカーで聞いている方も多いのではないでしょうか。RPGやSTGなどをカジュアルに遊ぶのならば、それでも十分ですが、FPSやTPSをプレイするなら、ゲーミングヘッドセットを使うことをおすすめします。ゲーミングヘッドセットは、その名の通り、ゲームに特化したヘッドセットです。
ゲーミングヘッドセット(Amazon)
FPSやTPSでは、離れたところにいる敵の足音や弾の発射音などを聞き取って、素早く対処することが大切です。ゲーミングヘッドセットでは、そうした音がよく聞こえるように設計されていますので、敵が立てる物音に素早く対応できるようになります。また、耳全体を覆う「オーバーイヤータイプ」が多いので、周囲の雑音を遮断でき、ゲームにより集中できることも利点です。FPS/TPSでは、ゲーミングヘッドセットを使うことで、確実に敵を倒しやすくなります。
また、ゲーミングヘッドセットには、ボイスチャットで使うマイクのオン/オフ切り替え機能やバーチャルサラウンド機能を備えたものもあります。バーチャルサラウンド機能に対応した製品では、敵の足音や弾の発射音から、敵の位置を正確に知ることができます。
音楽を聴いたり、映画を視聴する場合は、ゲーミングヘッドセットではなく、普通のヘッドホンが向いています。ただ、ゲーミングヘッドセットでも製品によっては、音質やモードの切り替え機能が用意されており、ゲーム以外の用途にも使えるようになっているものもあります。
ゲーミングヘッドセットは、有線タイプと無線タイプに大別できます。有線タイプは、電波の干渉などを受けず、遅延もありませんが、コードのわずらわしさが欠点です。無線タイプは、コードレスなのでヘッドセットを付けたまま自由に動くことができますが、重量が重くなり、製品によっては多少の遅延が生じることもあります。自分の利用スタイルに応じて、使い分けるのがよいでしょう。
今回は、ゲーミングヘッドセットのおすすめ5製品を紹介します。
Logicool G G433BK
完成度が高くコスパも魅力の有線タイプ
Logicool G G433BKは、オーバーイヤータイプのゲーミングヘッドセットです。PRO-G 40mmドライバーを採用し、20~20,000Hzという広い再生周波数帯域を実現。重量が259gとオーバーイヤータイプとしては軽く、長時間装着していても疲れにくいことも利点です。
接続は有線ですが、3.5mm4極ミニプラグとUSBの両方に対応していますので、PCだけでなく、SwitchやPS4などのコンシューマー機でも利用できます。PCにUSB接続する場合は、DTS Headphone:Xによる7.1chサラウンドサウンドを楽しめ、忍び寄る敵の位置を把握できます。ノイズキャンセル機能付きマイクが搭載されていますが、マイクが不要な場合は、マイクブームごと取り外すこともできます。
Amazonでの販売価格は約6500円で、コストパフォーマンスも魅力です。
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Razer Kraken Green
デザインと性能で人気のゲーミングヘッドセット
Razer Kraken Greenは、その名の通り、鮮やかなグリーンが目をひくオーバーイヤータイプのゲーミングヘッドセットです。50mmの大口径ドライバーを採用し、12~28,000Hzという広い再生周波数帯域を実現。背後に忍び寄るかすかな足音から、吹き飛ばされるような爆発音までワイドなサウンドが楽しめます。
重量は322gで、イヤークッションの内部に冷却ジェルが内蔵されていますので、熱がこもりにくく快適です。接続は有線で、3.5mm4極ミニプラグに対応していますので、PCだけでなく、SwitchやPS4などのコンシューマーゲーム機でも利用できます。単一指向性マイクを採用し、周囲の騒音をあまり拾わないようになっています。マイクを使わないときには、そのまま内部に差し込んで収納できるのも便利です。
Amazonでの販売価格は約6500円です。
Razer Kraken Green(Amazon)
ASTRO Gaming A50
PCでもPS4/5でも使える無線対応フラッグシップモデル
ASTRO Gaming A50は、無線対応のオーバーイヤータイプのゲーミングヘッドセットです。シリーズの最上位となる製品で、40mmドライバーを採用し、20~20,000Hzの再生周波数帯域を実現。重量は約380gです。
PCやPS4/PS5とは付属のベースステーションをUSBで接続して利用します。ベースステーションとヘッドセットは無線でつながれますので、コードのわずらわしさとは無縁です。独自無線技術により遅延もほとんどありません。ベースステーションは充電機能も備えており、ヘッドセットを置くだけで充電でき、フル充電では15時間の連続使用が可能です。
ヘッドセットの右側面のボタンでマイク音とゲーム音のバランスを調整可能な「MixAmp」機能を搭載。対戦の際に仲間との連携が簡単にでき、ゲーム配信にも適しています。
Amazonでの販売価格は約2万7000円です。
ASTRO Gaming A50(Amazon)
Razer Hammerhead Pro V2
気軽に使えるイヤホンタイプのゲーミングヘッドセット
Razer Hammerhead Pro V2は、ゲーミングヘッドセットとしては珍しいイヤホンタイプの製品です。
従来に比べて2割大型化した10mmのダイナミックドライバーを採用し、20~20,000Hzの再生周波数帯域を実現。ボディは航空機グレードのアルミ合金を削り出して作られています。3サイズのイヤーピースが付属していますので、ほとんどの人の耳にフィットします。重量は約20gと軽く、持ち運び用のキャリングケースも付属します。
有線接続で、端子は3.5mm4極ミニプラグです。ケーブルはフラットタイプで、耐久性が高く、持ち運ぶ際も絡みにくくいのが便利です。マイクはケーブルの途中にあるインラインマイクで、音量を調整できるインラインリモコンも備えています。
オーバーイヤータイプは大げさであまり好きじゃないという人におすすめ。Amazonでの販売価格は約5500円です。
Razer Hammerhead Pro V2(Amazon)
JBL QUANTUM 100
軽さが魅力。初心者にもおすすめのベーシックモデル
JBL QUANTUM 100は、オーバーイヤータイプのゲーミングヘッドセットです。40mmダイナミックドライバーを採用し、20~20,000Hzの再生周波数帯域を実現。重量は約220gと軽く、長時間装着していても首などへの負担が小さいことが魅力です。
イヤーパッドには形状記憶クッションを採用し、快適な装着感を実現しています。音声をクリアに拾う高性能全指向性マイクを搭載しており、快適なボイスチャットが可能です。また、マイクはブームごと着脱することができます。有線接続で、端子は3.5mm4極ミニプラグなので、PCでもコンシューマーゲーム機でも利用できます。
ベーシックモデルながら、ゲーミングヘッドセットに求められる機能はしっかり備えており、初めてゲーミングヘッドセットを買うという人にもおすすめ。Amazonでの販売価格は約3800円です。
JBL QUANTUM 100(Amazon)
記事中の製品はEngadget日本版チームが推奨しているものです。販売情報は記事執筆時点のもので、価格や在庫状況は常に変化しています。
ゲーミングヘッドセット(Amazon)