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Engadget Logo エンガジェット日本版 ノイキャン搭載で実売価格9000円以下。装着感ゼロな完全ワイヤレスイヤホン MS-TW33 を試す

まるで装着していないかのような付け心地──。そう感じたのは完全ワイヤレスイヤホン MS-TW33 を試したときのことでした。その実機をお借りすることができましたので、ミニレビューをお届けします。

このMS-TW33はM-SOUNDSというブランドから登場したシリーズ。M-SOUNDSは主にロジクール、エコリカ、プレジールをはじめとするPC周辺機器や家電製品などを扱う総合卸商社のエム・エス・シーが2017年7月に立ち上げたオリジナルオーディオブランドです。

さて、いきなりサウンドについて本音を述べると、そこまで高音質ではなく……低音域や高音域もやや控えめな印象。かたや中音域がやや誇張されているようにも感じます。結局、音質は好みの問題ですが、もう少しだけ深みのある厚いサウンドを好む方はやや物足りないかもしれません。

とはいえ、ポップスやロックなどの楽曲に含まれる男性、女性ボーカルなどを中心に聞き取りやすいのが、歌物好きには刺さりそうです。部分的に押し出すならイコライザーなどを使って工夫する手がありますので、ぜひお試しを。

次にノイズキャンセリングをチェックします。フィードフォワード方式/フィードバック方式を併用するとされる「ハイブリッドANC」をオンにして音楽を再生してみると、さらに低域が弱くなる一方で中域が手前にくるような印象です。

なお、音楽再生を停止して、鉄道が行き交う線路の近くまで行ってみると、不要な周囲ノイズをそこそこカットしてくれました。

反対に周囲の音を一時的に取り込める「外音取込モード」オンにしてみると、ややこもり気味なサウンドに……。とはいえ全く聴こえないわけではないので、神経質な方でなければさほど気になる部分ではないでしょう。

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エンガジェット日本版 ノイキャン搭載で実売価格9000円以下。装着感ゼロな完全ワイヤレスイヤホン MS-TW33 を試す

まとめるとノイキャン・外音取込・ノーマルのどれもクリアなサウンドとは言い難く、もう少しナチュラルさがほしいところ。ポップで軽いサウンドなら気にならないかもしれません。

ここまで聞けば単なるノイキャンイヤホンなの? と思われるでしょうが、動画視聴やゲームプレイなどの際に映像と音声がズレてしまう不快な遅延現象を改善する「ゲーミングモード」を搭載するのもMS-TW33の特徴のひとつ。ただし、ゲーミングモードをオンにした際のレイテンシーは70ms相当とのこと。

また、左右それぞれで信号を受信できる「MCSync」の搭載により、接続の安定性もうたわれています。

このように数々の機能が盛り込まれたMS-TW33。数日間試用した筆者が最も気に入ったのが付け心地。片耳約4gの軽さがかなり影響しているのでしょう。着脱がしやすく指でつまみやすい形状もGood。

最後に電池持ちについて。連続再生は約8時間、充電ケース併用で最大約27時間使用できるそうです。15分の充電で約2時間使用できるクイックチャージ機能も備えますが、連続再生時間はノイズキャンセリングなどのモード利用時に限り3割ほど短くなるとのこと。

ちなみに、MS-TW33本体のデザインはもちろん、サウンドチューニングやアフターサポートに至るまで、すべて日本人のデザイナー・エンジニアの手によって行われており、日本のユーザーの嗜好や細やかなニーズに応える完全ワイヤレスイヤホンに仕上がっているのだとか。

総括すると数万円のイヤホンにはほど遠いサウンドクオリティですが、“実売価格9000円以下”のコストパフォーマンスにすぐれた製品だという点は否めません。

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