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2021年12月26日に『Identity V 第五人格』の日本1位のチームを決める大会、“2021年 IdentityV Championship 秋季日本大会”が開催された。賞金総額は900万円で、優勝チームは360万円の賞金と世界大会への出場権を獲得できる大規模な大会だ。
本記事では、気になる大会の結果や決勝戦の模様を詳しくお届けしていく。
まずは、本大会のルールを紹介。
YouTubeライブのアーカイブからも大会の様子やルールが確認できるため、詳細を確認したい人はこちらもチェックしよう。
▼“2021年 IdentityV Championship 秋季日本大会 決勝戦”YouTubeライブ
本大会の試合は復活組決勝戦がBO3、決勝戦がBO5で行われた。
1試合は前半戦と後半戦に分かれ、両チームがサバイバーとハンターを交互にプレイする。脱出した人数と脱落させた人数に応じてポイントが手に入り、そのポイントによって1試合の勝敗が決まるのだ。BO3の場合は2試合、BO5の場合は3試合先に制したチームの勝利となる。
また、試合には殿堂入り級ルールとバンピック制度が採用。試合が進むにつれて使用禁止キャラクターが増えていくので、色々なキャラクターを使いこなせる対応力が求められる。
チームAXZ(AXIZ WAVE) ・Toki選手 ・アヤマツ選手 ・ツナ選手 ・にゃん選手 ・あまにゃあ選手 ・ダマなん選手 ・ivory選手
チームCG(Crest Gaming) ・tai選手 ・gold選手 ・amam5選手 ・CF選手 ・Surume選手 ・Latty選手 ・BB選手
チームSZ(SCARZ) ・Sinami選手 ・pyone選手 ・mone選手 ・soar選手 ・MiraiK選手 ・SiLia選手 ・Juda選手
大会賞金総額はなんと900万円。記事の冒頭でも触れた通り、優勝チームは360万円の賞金に加えて世界大会への出場権を獲得できる。どのチームも世界大会進出を目指しているため、熾烈な優勝争いとなった。
大会当日は復活組決勝戦と決勝戦が行われた。復活組決勝戦で勝ったチームが決勝戦に進み、先に決勝戦進出を決めていたSZと戦うことになった。
ここから先は、リポート形式で試合を振り返っていく。
復活組決勝戦では、過去に何度も対戦したことがあるAXZとCGが激突。
第1試合前半戦はAXZがサバイバー、CGがハンターを務めた。Surume選手が暗号機の解読を妨害しつつサバイバーに負荷をかけ、見事4人吊りを果たして勝利を収めた。
▲Surume選手は彫刻師を使用。肘当てを使って画面外に逃げるToki選手の傭兵に対して彫像を当てる神プレーを見せた。
後半戦はサバイバーとハンターが交代してAXZがハンター、CGがサバイバーに。あまにゃあ選手の夢の魔女がサバイバーを追い詰めるも結果は3人吊り。第一試合はAXZが3ポイント、CGが6ポイントを獲得し、CGが制した。
▲CGのサバイバーはあまにゃあ選手の夢の魔女を警戒して遠距離で治療できる「心理学者」と解読効率の良い機会技師と「囚人」をピック。その作戦が見事に刺さり、1人逃げに成功した。
続いて第2試合へ。前半戦でAXZのあまにゃあ選手の破輪がサバイバーを4人吊り、後半戦ではCGのLatty選手の彫刻師がサバイバーを4人吊った。どちらのチームのハンターも世界最高峰レベルなため、一人逃げるのも容易ではないことが伺える。スコアは同点となり、第2試合は引き分けとなった。
▲後半戦のLatty選手の彫刻師。電車に乗っているアヤマツ選手の患者に彫像を当てる高度なプレイをし、ファーストチェイスを短時間に抑えた。
そして第3試合、前半戦であまにゃあ選手が彫刻師を使うも暗号機を妨害しきれず2人吊りに。CGとのポイント差が開いてしまい、CGは後半戦で1人でもサバイバーを吊れれば決勝へ進出できる状況となった。
後がないAXZは奇跡の4人逃げを狙う。後半戦ではLatty選手の漁師相手に奮闘するも、結果は4人吊りとなってしまった。サバイバー、ハンター共に安定してポイントを稼いだCGは決勝へ駒を進めた。
▲運命の後半戦。ファーストチェイスでアイテムを使ってしまったアヤマツ選手の空軍にToki選手の傭兵が肘当てを渡す。最終的には負けてしまったもののAXZの見事な連携が見てとれた。
決勝戦では、勝者組決勝戦で対決したSZとCGが激突。その際はSZが勝利したため、CGとしては優勝をかけたリベンジマッチとなった。
第1試合前半戦はSZがサバイバー、CGがハンターを務める。soar選手の占い師がSurume選手の彫刻師を長時間引き付け、4人生存した状態で通電を実現。その後Sinami選手の祭司を軸に連携をとり、4人逃げを成し遂げた。
後半戦ではSZのMiraiK選手が彫刻師を使用し1人吊った。これにより前半戦で4人逃げたSZが1試合目を勝利する。
▲第1試合の前半戦。Sinami選手の祭司の補助ワープによってファーストチェイスが長時間に。解読している暗号機からハンターを離しつつ、サバイバー有利の墓場にポジションを移動させた。
第2試合前半戦、CGのLatty選手が彫刻師をピック。3人生存した状態で通電するも、強気に瞬間移動を使い3人吊りに成功した。
後半戦、SZのSiLia選手は破輪を使用。興奮を使ってオフェンスとポストマンを対策し、見事4人吊りをしてみせた。2試合目もSZが制し、優勝に大手をかけることになる。
▲第2試合の後半戦では、CF選手のオフェンスが光った。オフェンス対策の興奮を避けることによって無効化し、無傷状態を保った。
運命の第3試合、前半戦ではLatty選手が漁師を選択。試合は引き分け展開だったものの、Latty選手が機転を利かせて中直り潰しに成功し、最終的に3人吊りとなった。
▲無傷の傭兵に2ダメージ与えることで通電を遅れさせ、その後湿気によってダメージを与えることで即ダウンさせた。
後半戦ではSiLia選手が「使徒」を使うも結果は引き分け。もう1試合も負けられないCGが1勝を収め、第4試合に繋げた。
▲amam5選手の傭兵が肘当てを使って神出鬼没を避けた。これにより急かされることなく4割救助を成功させる。
そして第4試合、前半戦ではLatty選手がガードNo.26を使った。soar選手の調香師を早めに仕留めて脱落させるが、Sinami選手の「心理学者」のダウンに時間が掛かってしまい引き分けに。これによって、SZは後半戦で3人以上吊れれば優勝という状況まで持ち込んだ。
後半戦ではSiLia選手がまさかの黄衣の王を使用。SiLia選手というと昔は黄衣の王使いとして有名で、過去に黄衣の王を使って世界大会に出場したこともある。SiLia選手ファンとしてはたまらない展開だろう。
試合開始早々にtai選手の空軍を負傷させ、移動先にいたCF選手の調香師のダウンを取ることに成功。その後サバイバーに負荷をかけながら救助狩りをし、見事4人吊りを決める。第4試合はSZが勝利し、ついにSZが優勝と世界大会進出を成し遂げた。
▲優勝の決め手となったのはまさかの黄衣の王。キャラクターに対する愛と熟練度の深さによる勝利と言える。
▲SZの皆さま、優勝おめでとうございます!!