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AppleのAirPods Proは優れたワイヤレスイヤホンですが、特にApple製品と組み合わせると秀逸です。
AirPod Proを持っている人はもう充分使いこなしていると思っているかもしれませんが、知っていると便利な21の設定をご紹介します。
多くの機能が同じ設定ページにあるので、ここでちょっと明確にしておきたいと思います。
AirPods Proの設定とは、「設定」→「Bluetooth」(iOS)、または「システム環境設定」→「Bluetooth」(macOS)と進み、リスト内のAirPods Proの横にある「(i)」(iOS)または「オプション」(macOS)をタップすることを意味します。
これらの設定にアクセスするには、AirPods Proがデバイスに接続されている必要があります。
複数のAppleデバイスを持っていると、AirPods Proを使っていて面白いことに気づくかもしれません。
それは、AirPods Proに接続されていないデバイスでメディアを再生すると、AirPods Proが自動的にそのデバイスに接続することです。
この機能は理論的には素晴らしいのですが、複数のデバイスを同時に使う必要があるときは、本当に困ります。iPhoneで動画をタップすると、ユーザーが望んでいなくても、AirPods ProはMacからスマホに移ってしまうからです。
元のデバイスに表示される通知を選択するだけで接続を戻せますが、その方法が気に入らないときは、この機能を無効にする方法があります。
AirPods Proの設定で、「このiPhoneに接続」または「このMacに接続」に行きます。
ここで「最後にこのiPhoneに接続したとき」や「最後にこのMacに接続したとき」を選択すれば、AirPods Proが自動的にそのiPhoneに切り替わることはありません。
私が気に入っているデバイス間の切り替え方法をご紹介します。
AirPods Proを別のデバイスに切り替えたいときは、コントロールセンターに行き、「現在再生中」ウィンドウ(Macでは「サウンド」ウィンドウ)の右上にあるAirPlayボタンを押し、リストからAirPods Proを選びます。
イヤホンが接続されるまでちょっと間がありますが、これで設定完了です。
互換性のあるヘッドフォンとiOSの実に素晴らしい機能の1つは、同時に2つの異なるソースにオーディオを共有できることです。
つまり、自分のAirPods Proでオーディオを聴き、同時に友人もそれをその人のAirPodsやBeatsで聴くことができるんです。
設定するには、コントロールセンターの「現在再生中」ウィンドウにある「AirPlay」ボタンに戻り、「オーディオを共有」をタップ。
AirPodsかAirPods Proをペアリングする場合は、ケースに入れた状態でデバイスに近づけ、蓋を開けてください。
AirPods Maxとペアリングする場合は、デバイスに近づけます。Beatsワイヤレスヘッドフォンとペアリングする場合は、ペアリングモードにしてデバイスに近づけます。
AirPods Proの軸部分には感圧センサーがあり、かなりの数のコントロール機能があります。
軸部分を長押しすると、「ノイズコントロール」の設定(ノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、オフ)を切り替えることが可能。
短く押すと次のような操作ができます。
AirPods Proの軸部分を使ってノイズコントロールモードを切り替える代わりに、コントロールセンターから同じ操作を行うことができます。
音量スライダーを長押しするかクリックし、左下の「ノイズコントロール」オプションをタップします。
ここには、「ノイズキャンセリング」「オフ」「外部音取り込み」という3つのノイズコントロールオプションがあります。
空間オーディオは、iPhoneの動きに合わせて立体的なオーディオ体験を提供します。AirPods Proでオーディオを聞くと、サポートされている動画に命を吹き込むことが可能。
設定の仕方は簡単で、コントロールセンターを開き、音量スライダーを長押しして、右下の「空間オーディオ」をオンにするだけです。
ワイヤレス充電モデルを購入する必要があるAirPodsと違って、すべてのAirPods Proにはワイヤレス充電ケースが付属しています。
そのため、巧妙な仕掛けが施されています。
ワイヤレス充電器にケースを置いた状態で、ケースの上部をタップすると、ステータスランプが表示されます。オレンジ色だとAirPods Proがまだ充電中、緑色だと充電が完了したことを示します。
AirPodsとAirPods Proのもう1つの違いは、イヤーチップのサイズの選択肢です。Proモデルは、AirPodsのようにサイズが一律ではなく、3種類のサイズのチップを使用できます。自分でサイズを選ぶのが面倒な場合は、iPhoneで対応できます。
iOSのAirPods Proの設定に戻り、「イヤーチップ装着状態テスト」をタップします。
「続ける」をタップし、AirPods Proが耳にしっかりと収まっていることを確認したら、再生ボタンをタップします。iPhoneは音楽の再生を開始し、AirPodsによって作られた密閉性をテストしましょう。
テストの結果、問題がなければ、AirPodsの下に「密閉性良し」と表示されます。
そうでない場合は、「イヤーチップを調整してください」あるいは「別のイヤーチップをお試しください」と表示されます。左右の耳で、それぞれ違うサイズが必要になることもあるはずです。
テストの結果が良くてもシリコンチップが耳に合わないと感じる場合は、フォームチップを試してみてはいかがでしょうか。
「Jakeの AirPods Pro」でもいいのですが、もしこのイヤホンをもう少し楽しい名前にしたいと思ったら、幸運なことに、AirPods Proの名前を簡単に変更することができます。
AirPods Proの設定で「名前」に行き、テキストフィールドに好きな名前を入力してください。macOSでは、BluetoothリストからAirPods Proを右クリックして「名前の変更」を選びます。
万が一AirPods Proを紛失しても、パニックにならないでください。接続されたAppleデバイスの範囲内にあれば、AirPods Proがチャイムを鳴らすようにして、ありかを知らせてくれます。
まず、「探す」を開き、「デバイスを探す」タブをタップします。AirPods Proを見つけてタップし、「サウンドを再生」をタップします。AirPods Proが範囲内にいれば、AirPodsが音を鳴らしていることをiOSが知らせてくれます。
実際にはかなり大きな音が出るので、誰もAirPodsを耳に装着していないことを再確認してからにしましょう。
デフォルトでは、AirPodsの軸部分を押すとノイズコントロールモードが切り替わります(「オフ」は別ですが、これについては後ほど説明します)。
この設定はカスタマイズできます。
AirPods Proの設定では、「AirPodsを長押しする」にオプションが表示されます。「右」か「左」のAirPodsを選んでカスタマイズ可能です。
上部には、軸部分を押すことで「ノイズコントロール」や「Siri」を起動するオプションが表示されます。
「ノイズコントロール」を選択すると、リストにある3つのオプションをすべて選択することができます。
Appleはデフォルトで「オフ」を設定していないので、この機会に「オフ」を追加してみてはどうでしょう。
私は、バッテリーを節約するために、できる限りその設定を利用しています。
片方のイヤフォンを外すと音楽が止まることになっています。確かに便利ではありますが、この機能を無効にしたいと思う人もいるでしょう。
AirPodsを調整し直しているとき誤ってこの機能を作動させてしまうことが多い人は特にそう思うかもしれません。
さらに、AirPods Proでは軸部分をさっと押すだけで音楽を一時停止できるので、AirPodsほど必須の機能ではありません。
この機能は、AirPods Proの設定で「自動耳検出」の横にあるトグルをタップしてオフにするだけで無効にできます。
AirPodsには両方ともマイクが内蔵されていますが、一度に片方しかアクティブになりません。
デフォルトでは、システムが自動的にマイクを切り替えますが、片方のマイクを選んで常にアクティブにすることもできます。
この機能は、AirPodsの片方のマイクが壊れてしまった場合などに特に便利です。
左右どちらかアクティブにする方を選択するには、AirPods Proの設定で「マイク」に進み、「常に左のAirPod」または 「常に右のAirPod」をタップします。
AirPods Proには「バッテリー充電の最適化」という機能があります。
これはAirPods Proを80%まで充電し、完全に充電する必要があると判断されるまで、その充電を維持するというものです。
理論的にはバッテリーの劣化を抑えられるので素晴らしい機能ですが、AirPods Proを使おうとした時に80%までしか充電されていないことがあります。
この機能を無効にするには、iPhoneのAirPods Proの設定画面で、「バッテリー充電の最適化」の横にあるトグルをタップします。
一時的にこの機能を無効にしたい場合は「明日までオフ」、永久にこの機能を停止したい場合は「オフ」を選択します。この機能の詳細と、この機能が役に立つ理由については、こちらをご覧ください。
AirPods Proを素早く「フル充電する」方法
ノイズキャンセリングを利用するために、AirPodsを両方とも装着する必要はありません。
片方のAirPodだけ装着してノイズキャンセリング機能を解除するには、iPhoneで「設定」→「アクセシビリティ」→「AirPods」と進み、「AirPodsを1つだけ装着時にノイズキャンセリング」の横にあるトグルをタップします。
「Siriで着信メッセージを読み上げ」で新しいメッセージを受信すると、デジタルアシスタントが、AirPodsを聴いている時に何をしていても丁寧に中断して、受信したテキストや文章を読み上げます。
すばらしい機能ですが、誰にでも使えるわけではありません。ここでは、その管理方法をご紹介します。
iOSでは、「設定」→「Siriと検索」→「メッセージの読み上げ」を選択。
この機能を完全に無効にするには、「Siriでメッセージを読み上げ」の横にあるトグルをタップします。また、リストの中の任意のアプリの横にあるトグルをタップすると、そのアプリだけで機能を無効に。
「メッセージ」をタップすると、このトグルだけでなく、「よく使う項目」「最近の連絡先」「連絡先」および「すべての人」からのメッセージをSiriが読み上げるかどうかも選択できます。
また、デフォルトでは無効になっている「確認なしに返信」も。
この設定では、Siriがユーザーの返事を最初に読み上げることなく送信します。これは便利な反面、危険でもあります。返信を送る前に、アシスタントがユーザーの言葉を聞き間違えたかどうかわからないからです。
AirPods Proのサウンドはデフォルトでも素晴らしいものですが、オーディオ体験を微調整してみたいと思う人もいるでしょう。
iPhoneの「設定」→「アクセシビリティ」→「AirPods」→「ヘッドフォンオーディオ」でそれができます。
ここでは、「バランスの取れたトーン」「音声の音域」「明るさ」のどれかを設定し、ソフトなサウンドの増幅を、「弱め」「中程度」「強め」から選択できます。
これらの設定は自由に変更できるので、「サンプルを再生」をタップして違いを確認してみましょう。
「カスタムオーディオ設定」をタップすると、さらにカスタマイズされた体験ができます。
電話、映画、音楽、そして外部音取り込みモード(詳細は次の項で説明します)のカスタマイズについては、Appleが順を追って説明します。最後には、AirPods Proで完全にユニークなサウンド体験ができるでしょう。
前述のステップで「カスタムオーディオ設定」をした人は、すでにこの機能を知っているかもしれませんが、他の設定をまったくしなくても、自分で「外部音取り込みモード」を微調整することができます。
「ヘッドフォンオーディオ」ページの一番下にある「外部音取り込みモード」をタップし、「外部音取り込みモードをカスタマイズ」の横にあるトグルをタップしてください。
ここで、外部音取り込みモードの増幅率、バランス、トーンをカスタマイズできます。新しい外部音取り込みモードの設定を、ページ下部の「ノイズキャンセリング」や「オフ」と比較することができます。
ライブリスニングは、AirPodsをマイクに変えて、周囲の音を聞き取りやすくする機能です。
この機能を有効にするには、iPhoneの「設定」→「コントロールセンター」と進み、「聴覚」の隣にある「+」(追加ボタン)をタップします。
次にコントロールセンターを開き、「聴覚」をタップして、「ライブリスニング」をタップします。すると、AirPodsが拾える音をすべて取り込むことができます。
既に外部音取り込みモードを有効にしている場合は、ここで外部音取り込みモードの設定を微調整することもできます。
AirPods ProがApple Watchに接続されていると、Apple Watchからノイズコントロールモードを切り替えできます。
Apple Watchを下から上にスワイプして、AirPlayボタンをタップ。
ここで、「オフ」、「ノイズキャンセリング」、「外部音取り込み」の3つのモードのどれかを選択できます。
AirPods Proの調子が悪いときは、ペアリングを解除するのが一番の近道かもしれません。iPhoneで、AirPods Proの設定に行き、「デバイスの登録を解除」をタップすれば、簡単にペアリングを解除できます。
ポップアップでもう一度「デバイスの登録を解除」をタップすると、AirPodsがデバイスのメモリから削除されます。
Macでも同様に、リストからAirPodsを右クリックして「削除」を選択すると、AirPodsが削除されます。
あとは、AirPods Proを初めて手にしたときのように、ケースを開いてiPhoneでもう一度ペアリングします。
Apple AirPods Pro29,036円