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最近、長く愛用してきた第4世代iPod nanoが壊れてしまったので、最新モデルに買い替えた。第7世代のiPod nanoはマルチタッチに対応する2.5型ディスプレイ、再生/一時停止/曲変更を行えるボタン、手触りがよい薄型ボディなど数多くの魅力があるが、ボクとしてはBluetoothに対応したのがうれしいポイントだった。
これで憧れのBluetoothイヤフォンが使える……と思っていたが、出張先のホテルでBluetooth対応スピーカーに出会ってから気が変わった。iPod内の音楽が聴けるスピーカーが欲しい。第4世代を持っていたころはDockコネクタに接続できるスピーカーを買おうか悩んでいたものだが、やはり無線の方がはるかに便利だ。
とはいえ、このためだけにBluetooth対応スピーカーを買うのも面倒だ。そもそも実家暮らしをしているボクの部屋に新しくスピーカーを置く場所がない。別のアプローチを考える必要がある。
ということで、上海問屋の「Bluetooth ワイヤレスオーディオレシーバー」を導入した。この製品はBluetooth 3.0接続に対応したミュージックレシーバーで、AVアンプやアクティブスピーカーといったオーディオ機器をつなぐと、Bluetooth対応のスマートフォンやポータブルオーディオ機器と無線接続できる。ちょうど自分の部屋にMDコンポがあったので、このスピーカーに接続することにした。
上海問屋で販売している「Bluetooth ワイヤレスオーディオレシーバー」(写真=左)。部屋でホコリを被っていたMDコンポと接続した。10年ほど前に購入したもので、高校生まではMDで音楽を聴いていたが(ラジオも聴いていた)、大学生になってからはPCで音楽を聴くようになり、長らく使っていなかった(写真=右、筆者撮影)本体サイズは約89(幅)×77(奥行き)×30(高さ)ミリだ。スピーカーの上に置ける程度のサイズで場所を取らない。出力はアナログ(3.5ミリステレオミニ)と光デジタルの2系統のみでシンプルな構造だ。黒基調の落ち着いたデザインで、MDコンポと並べても違和感はないところは好感が持てる。では、早速使ってみよう。
出力はアナログ(3.5ミリステレオミニ)と光デジタルの2系統を装備する。なお電源ボタンはない(写真=左)。ACアダプタやRCAケーブルなどが付属する(写真=右)本体をACアダプタに接続すると前面のランプが点滅し、端末から検索可能な状態となる。あとは端末のBluetoothの設定画面でペアリング操作を行えばいい。3.5ミリステレオミニで接続してみたが、問題なく動作しiPodの音楽が流れてきた。
やはり、部屋のどこにいてもiPodの音楽を聴けるのはサイコーだ。ベッドでゴロゴロしながらiPodの音楽を流す……。これだよ、これがやりたかったんだ。Bluetoothに対応しているスマートフォンやタブレット、ノートPCでも使えるので、タブレットやノートPCで再生する音楽を大音量で聴きたいときにも向く。
より高音質で聴きたいという人は光デジタル接続を使うのもいいだろう(光デジタルケーブルは別売り)。光デジタル接続も試してみたが、残念ながらボクの耳では両者の違いはあまり感じられなかった。なお、スピーカー(アンプ)側のデジタル入力がコアキシャルの場合はコンバータが必要となる。
ACアダプタに接続すると本体前面のLEDランプが点灯する(写真=左)。iPodのBlueotooth接続設定で、ペアリングを行う。本製品はMusic Receiverとして認識される。デバイス選択後にPINコードを入力する必要がある(写真=右)価格は4999円。機構がシンプルな分やや高く感じられるかもしれないが、新しくBlueotooth対応スピーカーを買うより安く済む。特に第7世代のiPod nanoを買った人、使わなくなったコンポやスピーカーがある人はチェックしておいて損はなさそうだ。タブレットやノートPCで音楽を再生するときに内蔵スピーカーではなく、より高品質なスピーカーを使いたい人にもおすすめできる。
ボクはというと、就寝前に静かな音楽を聴くために使うことにした。大音量でアニソンを聴くのが理想だったが、試しにやってみたら隣の部屋にいる妹にこっぴどく叱られたので断念した。そろそろ1人暮らしを考えるべきか……。
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