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[新製品・サービス]
2022年3月1日(火)IT Leaders編集部
NECネッツエスアイ(NESIC)は2022年2月28日、ローカル5Gソフトウェア基地局「FW-L5G-1」を提供開始した。汎用サーバー上で動作するソフトウェアとして基地局の機能を実装した。これにより、ローカル5Gを導入する際の手間やコストを抑えられるとしている。東京大学産学協創ベンチャー創出プログラム(第四期)に基づき、FLARE SYSTEMS(東京都文京区)と共同で開発した。
FW-L5G-1は、ローカル5Gのソフトウェア基地局である(写真1)。コアネットワークを含めた基地局の機能を汎用サーバーで実現する。これにより、専用ハードウェアを必要とする一般的なローカル5G環境と比べて、コストを低く抑えられる。また、汎用サーバーで動作することから、常設の電源設備がない場所でも市販のポータブル電源を使って長時間稼働させられる。
写真1:ソフトウェア基地局「FW-L5G-1」を用いて構築したローカル5G基地局の外観(出典:NEC)特徴の1つとして、TELECによる技術基準適合証明・工事設計認証を取得済みである。これにより、簡易な手続きで無線局の免許申請手続きが行える。この結果、実環境での稼働までのリードタイムを短くできる。
基地局から端末への上りと下りの通信速度を柔軟に制御できるため、大容量で高画質な映像の伝送が容易である。例えば、カメラからの高画質な映像を遅延なくリアルタイムで共有することで、漁業での水中ドローンの映像配信、林業での現場状況の配信、防災での現場での危険予知などを実証済みとしている。
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