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「ドローンを飛ばしてみたいけれど、どれを買ったらいいかわからない!」と思っているなら、このページは必見、必読!この記事では「これからドローンを始めよう!」と思っているの皆さんに向けて、オペレーターを育成するドローン講師(インストラクター)の方々が選んだおすすめの機体をご紹介しています。
また、他にも……
※ 測量案件を受託する、レースで入賞を狙う、高解像度での空撮をする、ハイエンド機を探している、というような場合は「おすすめ」の対象外となります。
この記事では、上記の基準もとづいて選んだおすすめドローンを厳選してご紹介していきます!
それでは、ここからは「プロのドローン・オペレーター目線で選んだ、初心者の皆様におすすめできるお手頃価格のドローン」をご紹介していきます!なお、それぞれのプロ・オペレーターのプロフィールは記事の後半に記載していますので、そちらもあわせてチェックしてみてください。
ドローンとしては決して高い値段ではありませんが、ドローンメーカーの老舗Parrot製だけにちゃんとした作りです。安定した飛行ができるので、落ち着いて操作できますね。私も1台所有していて、アームを付けるなど付属のアクセサリで遊べる点も気に入っています。
ドローンの可能性は空撮だけではないことを手軽に体験できるトイドローンです。軽量なものであれば、付属のアームでつかんで持ち運ぶことができるので、業務用ドローンが輸送などの作業をする場面を疑似体験できます。機体は超音波センサーで高度を維持しカメラで位置をコントロールしており安定した飛行ができるので、はじめてドローンを操作する方でも比較的かんたんに飛ばせると思います。
子供でも大人でも初心者でも楽しめる機体。超音波センサーなどにより高度維持が可能なので、スティックを入れる感覚などの基本操縦をじっくり練習できます。慣れてきたらサードパーティのアプリを使ってプログラミングで制御することもできるので、中級者になっても楽しめるのが良いですね。ちなみに、Parrot純正のコントローラー『Flypad』を購入するとモード1と2(※)が選択できるようになりますよ。
※「モード1、モード2」とはコントローラーの操作方式のこと。
ドローンスクールの生徒さんに「家で練習するならこれもオススメです」とお伝えする事のある機体です。小型過ぎないため、良い意味で動きに重さが感じられ、より小さいサイズのドローンと比較して、重さのある機体を操作する際の手応えも学べます。お子様向けというよりは大人向け、ドローンで遊びたい方向けというよりは本格的なモデルへのステップアップを目指している方向けだと思います。
メーカー公称重量は約51グラム。軽量のため持ち運びがしやすく、航空法による「200グラム規制」の枠外のため、飛行場所の自由度が高いのが魅力です。気軽に空撮をはじめて見たい人におすすめの機体です。(空撮をする際には航空法だけでなく、地域の条例やプライバシーへの配慮も必要になるので注意してくださいね!)
とても機敏に動く幅140mm、重量37グラムのコンパクトドローン。体育館などの広い環境ならレースドローンのように機敏に動きます。また、レーサーや上級者にお馴染みのフタバのプロポの互換性があったり、ジャイロセンサーを切ることができたりと、上達の具合によって難易度を上げられるのもおすすめのポイントです。なお、通常のフライトでは6軸ジャイロセンサーをオンにして安定した飛行を楽しむこともできます。
上記の『ハイテック エックスケー『X100』だと操縦が難しすぎる……という方には気圧センサーによって高度をコントロールし安定したホバリングができるコレがおすすめ。高度が維持されているのでGPSを切った『Phantom』シリーズのような動きに近く、対面飛行や側面飛行などの練習に最適です。また、プロポの設定によってモード1とモード2の変更が可能だったり、バッテリーが交換式かつかっちりと固定式なので重量バランスが崩れないのも嬉しいところ。この機体がどのような向きになっても直感的にコントロールできるように練習しておけば『Phantom』のような中型の機体を操縦する際にも対応できるようになるはずです。
サポート機能の無いドローン本来の動きで操縦を学ぶならコレがおすすめ。高度維持機能等は一切備えていないため「ハードモード」での練習ができます(笑)。ちなみに、私の生徒さんにはこちらの機体をマスターすることを卒業条件にしています。
小型なので室内での練習用に好適です。ドローンの安全運用をゲーム&ミッション形式で学べる『DRONE STAR』とセットで利用すると勉強がはかどります。
基本的には、値段が高いメーカーが作っているドローンほど、センサーの精度が高く風の影響も受けづらいため操縦が楽です。そのため、予算が十分にあればDJI『Phantom 4 Pro(参考価格:税込204,000円)』などを購入するのがおすすめです。しかし、入門機として20万円超の機体を購入できる人は多くないはず。そこで、本記事では手軽に始められるモデルとして、1万円台の機体をピックアップしています。
また、センサーによる補助が無かったり高級機ほど精密でないエントリーモデルほど、操縦者のに負担がかかるため練習機としては優れてるというメリットもあります。例えば「1カ所でホバリングをする(空中にとどまる)」という操作は『Phantom 4 Pro』などであれば何も難しくありませんが、センサー補助の無い1万円前後の機体だと精密な操作が求められます。そのためドローンスクールでも、初期の練習には1万円前後のセンサーアシスト無しのモデルを使う所がある程。ですから、入門機(練習機)としては実は低価格機のほうが優れているというメリットがあるのです。
将来はDJI『INSPIRE 2(参考価格:税込389,000円)』 や 『Matrice 600 Pro(参考価格:税込593,800円)』を操縦したいという方でも、まずは、エントリーモデルからスタートしてみましょう!
今回、ビギナー向けおすすめドローンの選定にご協力いただいたドローン講師(インストラクター)の方は、総勢4名。全員が国土交通省が認定している主要管理団体のDJI、JUIDA、DPAいずれかのインストラクター資格を保有し、実際に講師として活躍している実績のある方々に、プロ目線でおすすめドローンの選定にご協力いただきました。
・所属:株式会社スカイアスキー・資格:DPA認定インストラクター、ドローン検定2級
総飛行時間300時間超のドローンオペレーターとしてインフラ点検や空撮業務を担当。インストラクターとして後進の育成にも取り組む。休日にはプライベートで絶景スポットの撮影に出かける根っからのドローン好き。
» 株式会社スカイアスキー
・所属:Dron é motion(代表取締役)
・資格:DJI認定インストラクター、JUIDA認定インストラクター
ドローングラファ、JUIDA認定スクール「デジタルハリウッドロボティクスアカデミー」主幹講師、JUIDA認定スクール「Trust inc. ドローン操縦士養成スクール」講師。2016年5⽉に株式会社Dron é motionを設⽴。ドローンの活⽤をテーマにした講習などの企画、ドローンスクール講師、Web メディア原稿執筆などを行う。日本を代表する空撮プロフェッショナルの1人。
» 株式会社Dron é motion
・所属:株式会社skyer(代表取締役)NPO法人ドローンサポート東北(理事)
・資格:JUIDA認定インストラクター、ドローン検定1級
地方自治体を中心にドローンの人材育成事業を展開。学校教育の現場での次世代人材育成にも取り組む。また、自身のスポーツ経験やドローンの運行経験を活かしBリーグやJリーグなどのスポーツ業界での新たなドローンにも挑戦中。NPO法人ドローンサポート東北の理事、九州ドローン推進協会のボードメンバーも務める。
» フェイスブックページ
・資格:DPA認定インストラクター、第三級陸上特殊無線技士、アマチュア無線四級
DSJインストラクター、ドローングラファ、マイクロドローン普及委員会、小学校でのドローン教室講師、海外レースへ武者修行に出かけるなどマルチに活動し、マイクロドローンの普及とドローンレースの発展にむけ活動。
» grid FPV YouTubeチャンネル
ドローンとひとくちに言っても、その用途はまちまち。目的に応じて、必要な機体も異なり「全ての用途に完璧」なモデルは存在しないため、購入に先立ってまずは自分が何をするかを定めることが大切です。
本記事では、上記の「(1)飛ばして遊びたい」、という目的をメインに、そこから先の(2)〜(5)へステップアップしていくための練習機として活用できるドローンをご紹介します。「この機体を買えば、それだけで(1)〜(5)まで全部できる」というわけではなく、あくまでも入門機や練習機としておすすめのモデルをチョイスしています。
ここまでは、ドローン業界でプロとして活躍する講師やオペレーターの方にご協力をいただいて「1万円台で購入できる初心者におすすめのドローン」をチェックしてきました。ですが、ここで紹介した以外のモデルにご興味をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんので、補足情報として「自分でドローンを選びたい」という方に向けて購入時に特に気をつけるべきことや、飛行時に注意するべき点を以下にまとめましたので、ぜひ、併せてチェックしてみてください。
一般的にドローンは電波を用いて無線で操縦する仕組みを採用するため、スマートフォンや無線LANルーターなどと同様に電波法による規制を受けます。そのため、日本国内で使用されるドローンは「特定無線設備の技術基準適合証明(通称:技適)」と呼ばれる認定を総務省から受ける必要があります。これは、ドローンが使用する電波が他の電波と混線することなどを防ぐためのもので、技適認定を受けていないドローンを使用することは、法律違反になりますので注意が必要です。
本記事で紹介した機体や、DJIやParrotなどの主要メーカーが販売するドローンは技適認証を受けているものですが、日本国内で販売されているモデルの中でも技適認証を通過していないもが散見されますので注意が必要です。
また、FPV(一人称視点)ゴーグルなどに使用される一部の電波帯はアマチュア無線の免許が必要なものもあります。一人称視点のゴーグルを利用する予定がある場合は、販売店にアマチュア無線等の免許が必要な周波数帯を使用するかどうかを確認することをおすすめします。
ドローンを飛行させる際には墜落と衝突の事故に注意する必要があることは言うまでもありません。加えて、墜落後に破損したバッテリーが加熱して発火する事故にも注意を払う必要があります。
例えば「紅葉を空撮しようと思いドローンを飛ばしたら、誤って山の中に落下させてしまった」というケースで、バッテリーの損傷により機体が発火した場合は山火事に発展するリスクがあります。このような事故はバッテリーを搭載する全てのドローンが起こしうるものですが、特に粗悪なバッテリーを搭載したモデルはこのような火災事故のリスクを高める要因になります。
購入の際には「過剰な発熱」や「バッテリーの膨張」などが起こっているという事例が一定数以上存在するモデルは購入を避けることをおすすめします。また、ドローンを使用していない際はバッテリーを本体から取り外しておくようにしましょう。
ドローン(無人航空機)の飛行ルールは、その多くが航空法により定められており、その規制対象となる機体は「総重量が200グラム以上」とされています。
そのため、総重量200グラム未満のドローンであれば、航空法の規制を受けることなく人口集中地区(DID)でも使用が可能です。
しかし、これをもって「200グラム未満なら、どこでも飛ばし放題」と考えてしまうのはまちがいなのです。
なぜかと言うと、航空法以外にもドローンの利用を規制する地域の条例などにより、200グラム未満の機体も含むあらゆるドローンの飛行が禁止されている場合があるからです。
一例として、東京の都立公園では200グラム未満の機体を含め全てのドローンの飛行が禁止されています。なお、下記の参照ページには重量が明記されていませんが、管轄の東京都建設局に電話で問い合わせを行ったところ「200グラム未満も含め、すべてのドローンが飛行禁止」との回答を得ています。
また、ドローンを飛ばす前に確認するべき法律や条例、プライバシーへの配慮などについて情報などは、以下の記事にまとめていますので、ぜひ、こちらも併せてチェックしてみてください。
» 本当に知ってる?ドローン飛行許可が必要な場合13例
こうしてドローンに関わる注意点を見ていくと「いったい何処で飛ばせばいいんだ?」という疑問をいだく方も少なくないでしょう。特に、都市部にお住まいの方は「人口集中地域」に該当するため、事前の手続きを経ずに飛行するのが難しい状況にあります。
そのため、このような手間を省いて、法律に違反することなく手軽にドローンを飛ばせる場所としておすすめなのは……ズバリ、屋内です。壁や屋根、ネットなどで囲われた場所であれば航空法の規制外となり、その他の法律や条例に抵触する恐れもありません。
また、今回の記事でご紹介したドローンのほとんどは、6畳くらいのスペースがあれば十分に練習できるため、基礎的な操縦方法を習得する第一歩としては「まず、部屋の中で飛ばす」という方法がおすすめです。
※屋内での飛行であっても、技適認定を受けていない機体の使用は電波法違反となりますので注意が必要です。
プロのドローンオペレーターが選んだおすすめドローンはいかがだったでしょうか?どれも1万円前後で購入できるお手頃価格ながら、空撮やレース、ホビーなどそれぞれの用途にあった使い方ができる魅力的なモデルばかりです。ぜひ、この中からあなたにピッタリのモデルを見つけて、ドローンオペレーターへの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?