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クオリティは桁違い!
スマホのカメラで頑張っても、どうしても本格的なカメラには負ける…そんな瞬間ってかなりありますよね。ズームしたら画質が乱れたり、暗い場所で撮った写真はなんだかパッとしなかったり。そんなときに頼りになるのが、コンパクトなデジタルカメラ。一般的なスマホよりも大きなセンサーを搭載しているのに、小型で持ち運びに便利。さらに操作性の良さも好評な製品をWirecutterが厳選しました。
高速オートフォーカス、便利なタッチスクリーンが魅力。上着やジーンズのポケットに入れておくことができるサイズ感ながら、デジタル一眼レフに劣らない画質、4K動画が期待できる。
24〜72mmズームレンズで、光を多く採り入れるのが得意な「Panasonic Lumix DMC-LX10」は、反応の良いタッチスクリーン、ボタンでコントロールできて扱いやすいはず。高速オートフォーカスが強みで、4K撮影のほかプレバースト、ポストフォーカスなど静止画モードの革新的な機能を駆使すれば、一瞬のベストショットも逃しません。
とことん動画にこだわるならこちら。静止画は1位製品と同じクオリティ。ビューファインダー(覗き窓)が便利。
静止画のクオリティは1位製品と同等ながら、価格が若干高い「Sony Cyber-shot RX100 VI(DSC-RX100M6) 」。4K動画の撮影も得意です。HDMI出力対応でVLOG撮影におすすめ。24〜200mmのズームレンズが特徴。開放F値は小さめです。多少の背景のぼかしや暗い場所での撮影をあきらめるという場合、旅行用カメラとして重宝できるはず。
きれいに簡単に動画が撮れる。静止画は1、2位製品と同等。
メインは動画、けれども静止画のクオリティも捨てがたいという場合には「Sony ZV-1」がおすすめ。1位製品のようにレンズが光を多く採り入れるほか、センサーが大きめで画質は業界トップクラス。マイク入力、前面に回転できるタッチスクリーンLCDなど動画撮影に役立つ要素たっぷり。静止画の撮影に関しては2位製品にあるフラッシュ、ポップアップ式のビューファインダーがないのが難点。
最近のスマホのカメラ性能が良いのはたしかですが、やはり本格的な一眼レフやミラーレスカメラと比べるとスマホのカメラには限界があります。特に写真や動画を撮るのが好きな人は、スマホよりも写真が撮りやすいコンパクトカメラが便利です。
画質:スマホよりもイメージセンサーが大きく、それに応じて画質も向上します。特に室内や日没後など暗い場所での撮影はわかりやすい違いが見えるはず。
操作性:多くのコンパクトカメラにはタッチスクリーンが搭載されていて、基本設定の変更やフォーカスのセットなど初心者でも扱いやすいはず。
高速オートフォーカス:以前に比べるとスマホのフォーカス速度も速くなっていますが、オートフォーカスシステムを備えた本格的なカメラと比べればまだまだ段違い。スポーツ、子供、ペットなど動きの激しい被写体を捉えるには、スマホよりもコンパクトカメラが頼りになることまちがいなし。
ポータブル性:スマホよりは大きいにせよ、重さを気にすることなくジーンズやシャツのポケットに入れておけるのがコンパクトカメラの魅力のひとつ。大型センサーや広口径ズームレンズにより光を多く採り入れ、一眼レフやミラーレスカメラにできることの多くをコンパクトなサイズ感で提供してくれます。
スマホ以上の柔軟性:ほとんどのコンパクトカメラは、画質を低下させることなく3倍ズームが可能。自撮りに便利な回転式スクリーンやEVF(電子ビューファインダー)といった要素も魅力。
動画のクオリティを上げる:最新のフラグシップスマホと比べても、ノイズが少なく、はっきりした映像が撮れます。特にYouTuberなど動画配信者は4K録画、非圧縮のHDMI出力、前面に回転できるスクリーンといった機能性は重宝するはず。
もちろん、一眼レフやミラーレスカメラの画質はさらに良く、人間工学的なつくりや物理コントロールも魅力ですが、違いはやはりサイズと重さ。首や肩が重たくならず、ポケットに入るサイズでスマホ以上のクオリティが期待できるのがコンパクトカメラです。
暗い場所でも見事な写真を撮影できるのが「Panasonic Lumix DMC-LX10」。直感的に操作できるタッチスクリーン、自撮りに便利な180度回転式スクリーン、4K動画配信、高速オートフォーカスなどこの価格にしてこの機能性が得られるコスパが魅力です。
はっきりとした画質で、ほかの製品とは違ってシャープすぎず、鮮やかすぎないJPEG画像に仕上げます。ズーム(24〜72mm)はスマホのカメラ以上に広角で、クローズアップで撮影しても背景にぼかしの入ったスムーズな画像になります。ライカのレンズはどんな焦点距離でもシャープに撮ることができ、(「Sony RX100 VI」や「Canon G9 X Mark II」よりも近い)3cm接写が可能。光学式手ぶれ補正によりスローシャッターでもクレバーなショットになるはず。
コントラストや彩度は他社のカメラと比べると控えめなので、インスタグラムなどSNSに投稿する際は画像を加工したくなることもあるかもしれません。カメラの自動調整機能に任せるよりも、手動で好きなように画像をいじれる方が良いという人との相性は抜群です。ただ、もしもカメラがやってくれた方が楽だという場合には、プリセットでスタイル(鮮やかに色を表現するヴィヴィッド、単色で表現できるモノクロームなど)を設定できるようになっているのでご安心を。また、すべて自分で画像処理したいという場合には、RAWモードで撮影し、Adobe Lightroomなどのソフトウェアを使うのが得策です。手間こそかかりますが、カメラを最大限に活用した方法ともいえます。
業界最小とまでは言いませんが、サイズはコンパクトです。電源を切った後にレンズが約1cm出ます(サイドに小さなハンドグリップあり)。
設定をいじるのも簡単。口径リング(上のGIF参照)は、絞り優先モードやマニュアルモードでの撮影時にF値を直接コントロールできるクリックストップ付き。前面にはスムーズに回転するダイヤル、カメラの上部にはカスタマイズ可能のコントロールホイールがあり、いずれもカメラ設定をいじれるようになっています。背面あたりには十字ボタンがあり、露光、ホワイトバランス、ドライブモード/セルフタイマー、フォーカスモードなどが設定できるようになっています。パナソニック独自の4Kフォトモードやポストフォーカスといった機能専用のボタンもあります。
カスタマイズ可能なクイックメニューには、ISOなど使用頻度の高い設定が11個までアクセスできるようになっていて、メインメニューシステム内にあるサブメニューをタップ、スクロールしていくと使用頻度の高いオプションも見つかります。こうした操作は、スマホを使ったことのある人にとってはそう難しくないので心配しなくても大丈夫です。
タッチスクリーンがもっとも役立つのは、やはりオートフォーカス時でしょう。AFシステムがシングル/マルチポイントモードになっていれば、あとはピントの位置をタップするだけ。たとえばSonyの「RX100 IV」や「RX100」モデルにはタッチスクリーンがありません。タップするだけでピントの位置を合わせられるのは、そうでない製品と比べるとやはり結構な違いです。これは動画を撮影する際も同様に便利。新しいピントに位置が合うまでの動きは視覚的にも快適で、パナソニックのエンジニアがこだわった部分なのだとか。
パナソニックのDFD(Depth from Defocus)テクノロジーを採用していて、被写体がフォーカスから外れた場合はどれだけズレたか正確に予測し、光が十分にある場所では(フォーカスが定まらない間に従来のシステムのようにゆらぐことなく)高速フォーカスを可能にしてくれます。さらに、トラッキングAFを使用している際には、被写体がカメラに近づいたり遠ざかったりするときに、ピント位置を合わせるのにも役立ちます。
パナソニックの4Kフォトモードを使用すると、シャッターボタンを押した際に短い4K動画を撮って静止画の連写が出来上がります(30 fpsバースト)。またプレバーストでは、シャッターを押す前と後の数秒30フレームが残せます。いずれも一瞬のベストショットを捉える良い仕組みだといえます。
さらにポストフォーカスモードを使えば、あらゆる位置から短い4K動画を撮影でき、撮影後にピントの位置を決められます。この機能は被写体が静止している状態で使うとうまく仕上がりやすく、十分に明るい場所で撮影された場合には動きのある被写体にも適用することができます。
4K30fpsや1080p60fps(あるいは手ぶれ補正やオートフォーカスをオフにすると120fps)動画撮影が可能。すべてのアシストをオンにした状態では、どちらの解像度でもワイドアングルが24mm、4Kで36mm、1080p30mm相当に静止画がクロップされます。アシストをオフにすると画角は広がりますが、その一方でフルの24mm相当のワイドアングルは得られません。こうしたクロップは、画角を狭めるだけでなく、暗所でのパフォーマンスにも影響します。ただ、これはどんなカメラにも起こり得ることなのもお忘れなく。
4K動画の撮影は、熱がこもるため1度に15分まで。ちなみに2位の「Sony RX100 VI」は同様のクオリティで、撮影は5分までです。非圧縮のライブHDMI動画出力は非対応。すでに撮影した動画の再生にしかHDMIを使うことはできず、TwitchやYouTubeでのライブ配信をするなら2位の「Sony RX100 VI」の方が適しているといえます。
Wi-Fi経由でPanasonic Image App(iOS / Android)、スマホやタブレットと接続することもできます。アプリのセットアップは比較的簡単で、一度接続が完了すればアプリを使って撮影設定の変更、タップでピント位置の調整、撮影、画像(RAW、JPEG)の転送ができるようになります。撮影した動画はMP4形式ならばソーシャルメディアでシェアできますが、AVCHD動画に関してはスマホやタブレットに転送できないので注意が必要です。
2位の「Sony RX100 VI」と比べたときに、大きく違う点が主に2つあります。1つは、電子ビューファインダー(太陽の光が当たる場所で撮影する際など、まぶしくて画面が見づらいときや暗いときに便利)がないこと。もう1つはタッチスクリーンが傾かないため、コンサートや人混みなど、頭上で撮影したいときに不便なところです。とはいえ、タッチスクリーンのインターフェイスも快適です。2位の「Sony RX100 VI」は価格が高い分、高い動画パフォーマンスを得られますが、そうでなければ1位の「Panasonic Lumix DMC-LX10」の方がおすすめ。
バッテリー寿命に関しては、1度の充電で260ショット撮影できますが、2位「Sony RX100 VI」と比べると50ショット少なめ(ただしSonyはEVF使用だと電池の減りが早くなる)。もちろん、実際はどれくらい動画を撮ったか、どんな撮影モードを使ったか、どれくらいカメラのオンオフを繰り返したかなどによって変動します。一般的には数時間程度の出来事の撮影ならば充電を気にしなくても大丈夫ですが、観光などで1日中使うとなれば予備のバッテリーやUSB充電器を検討するのが良いかもしれません。
口径リングは便利な一方、ちょっとややこしいです。ズームインすると開放F値が小さくなるので、ダイヤルと一致しなくなります(たとえば72mmズームではリングがf/1.4でもf/2.8になる)。ただしこのことが気になるのは、最も広い絞り設定でのみ。f/ 2.8以降ならば気にする必要はありません。
もう1つの弱点は、ND(ニュートラルデンシティ)フィルター内蔵ではないこと。これがあれば、明るい太陽の下での大口径撮影や(星空の撮影に便利な)超長時間露光が可能だったはず。代わりに、最大1/1万6000秒の電子シャッター(明るい場所でf/1.4撮影が可能)があります。ただ、電子シャッターで動きの速い被写体を捉えようとするとローリングシャッター現象が起きるので注意。
その他の懸念事項は、たとえばグリップがゴム製だったらもっと安定しやすいはずだとか、レンズを伸ばす必要なく再生モードでカメラを起動できたらバッテリー寿命がもっと伸びたはずだとか、比較的マイナーなものです。
「Sony Cyber-shot RX100 VI」は、一般的なニーズ以上のスペック(より高速なバースト(連写)撮影、バーストごとに撮れるショットの多さ、高速で確実なオートフォーカス、より長いレンズなど)ですが、本格的な写真や動画を撮影したい人は重宝できるはず。EVF(電子ビューファインダー)があるのもポイント。
静止画のクオリティは(1位製品と僅差で)素晴らしいです。ズーム範囲が長く、旅行用のカメラとして最適。デフォルト設定ではコントラストや彩度が1位よりも出ているのがわかります(もちろん、好みに合わせて調整可能)。
まず注目すべきは、SonyのポップアップEVF(電子ビューファインダー)。40度下に傾くので頭上から撮影することもできます。これは1位「Panasonic LX10」との大きな違いでもあります。
最大30フレーム/秒、ビットレート100Mbpsの4K動画を撮影。XAVC Sなど多くのフォーマット、コーデックに対応しているのが特徴。動画は4Kと1080pの両方でシャープな映像に仕上がります。XAVC S動画の美しさはトップクラスですが、SDXC UHS-II(ストレージ64 GB〜)という特定の種類のメモリカードが必要になります。Wirecutter調査では「SanDisk Extreme Pro SDXC UHS-II」がおすすめです。パフォーマンスは完璧ですが、値段が高いのが欠点です。
4K動画のクロップは「Lumix DMC-LX10」と比べるとかなり控えめなので、さほど気にすることなくワイドアングル映像の撮影にのぞめるはず。「LX10」では2倍スローモーションで1080p 120fps映像が撮れるのに対し、「RX100 VI」では32倍スローモーションで最大960fps(ただし1度の撮影は2秒までで、解像度も下がる)。HDMIポートを使えば非圧縮のライブ4K動画を出力できるので、YouTubeやTwitchなどの動画配信者にもおすすめ。
Imaging Edge Mobileというアプリ(iOS / Android)を使えば、スマホとワイヤレスに接続することができます。スマホへ写真や動画の転送、カメラのリモート操作が可能です。RAW画像、AVCHD動画、高ビットレートのXAVC S動画は送信できませんが、インスタグラムやフェイスブックで共有するには十分のJPEGや低ビットレートの動画は対応しています。
撮影のメインは動画だけれど、静止画のクオリティーも重視したいという場合には、「Sony ZV-1」がおすすめ。センサーの大きさは2.5cmで、レンズには光学式手ぶれ補正機能を搭載しており、「Lumix DMC-LX10」とほぼ同じスペックです。2位「Sony RX100 VI」よりも多くの光を取り入れることができ、暗い場所でのオートフォーカスが頼りになるはず。ズーム範囲は「Sony RX100 VI」よりも短め。全体的には1、2位よりもクオリティの高い動画を撮影するためのさまざまな機能を備えています。
1位製品のようにレンズが光を多く採り入れるほか、センサーが大きくて業界トップクラスの画質が魅力。マイク入力、前面に回転するタッチスクリーンLCDなど動画撮影に役立つ要素が満載。静止画の撮影に関しては2位製品にあるフラッシュ、ポップアップ式のビューファインダーがないのが惜しいところ。
動画撮影に他のマイクを使う場合には、標準のミニマイク出力があります。これは 「Lumix DMC-LX10」 にはない要素。また、「Sony ZV-1」の上部にはアクセサリ使用に便利なマルチインターフェイスシュー、マルチ端子、さらに風切り音対策としてウインドスクリーンもあります。
上部にある動画撮影ボタンに加えて、タッチスクリーンを使えば、狭い場所からでも簡単に撮影の開始・停止ができます。1位「Panasonic LX10」と違ってカメラの設定はタッチスクリーンから操作できませんが、メニュー、Fnボタンからクイックメニューに行き、十字ボタンからカメラの動作を調整する項目を探す方法があります。
「Sony ZV-1」で撮影した画像や動画はすばらしく、2位「Sony RX100 VI」とほぼ同等のクオリティ。センサーや画像処理が似ているため、同じ設定で撮影すると見分けがつかないほどです。
一方、気になる部分があるとしたら、ビューファインダーがないこと。これは、本格的な写真を撮りたい人には少しお金をかけてでもほしい部分ですが、逆にそうでない場合にはちょっとした節約になる部分でもあります。もう1つは、バッテリー寿命。静止画を撮影するには十分ですが、たくさん動画を撮る場合には予備のバッテリーやUSB充電器を検討するのが良いかもしれません。
Imaging Edge Mobileというアプリ(iOS / Android)を使えば、スマホとワイヤレスに接続することができます。スマホへ写真や動画の転送、カメラのリモート操作が可能です。カジュアルに使うには十分ですが、毎日毎日使うには特にライブビュー撮影機能でラグなど気になるところもあるかもしれません(こちらの動画で詳しく説明されています)。
2位の「Sony RX100 VI」のデザインやビューファインダーが好きで、4K動画やズーム範囲についてはこだわらないという人には、より安価な「Sony Cyber-shot RX100 III」もおすすめ。ズームは24–70mmですが開放F値は広めのf/1.8–2.8で背景のぼかし、場合によっては暗所での撮影に期待できます。一方で、同程度の焦点距離で大きめの開口径レンズがあり、4K動画撮影もできる1位「Panasonic LX10」と比べると値段が高いかも。
持ち運びにはそんなにこだわらないという場合、「Panasonic Lumix DMC-LX100」「DC-LX100 II」はいずれもかなり大きめなマイクロフォーサーズセンサー使用。4K動画の撮影が可能で電子ビューファインダーがあり、手動操作も充実しています。ただしセンサー、レンズが大きく、カメラ本体もかさばりやすいです。ポケットサイズではないので注意。それでも問題ない場合には、古いモデルだと価格がより手頃で、頼りになるカメラです。
「Canon PowerShot G1 X Mark III」は、一眼レフ級のAPS-Cセンサー搭載。画質は1位「Panasonic LX10」よりも優れていますが、重くてポケットには入りづらいです。価格が高く、レンズの絞りが狭いのも惜しいところ。
「Canon PowerShot G5 X」は、1位「Panasonic LX10」と同様のセンサー搭載のうえに、より遠くへの望遠ズーム、フル可動式の背面スクリーン、有機ELビューファインダーが魅力。ただし、サイズが大きくて1回の充電で撮影できるのは210ショットと少なめなこと、さらにRAW撮影は1秒に1コマ以下なのが難点。
「Canon PowerShot G5 X Mark II」は、ポップアップ式EVFを搭載したことで小型になり、20mmのロングズーム、最大20フレーム/秒のRAW撮影が可能になったことなど、旧モデルからさらにパワーアップ。ただ、1回の充電で撮影できるのは230枚と少なめで、オートフォーカスが不安定、4K動画でも映像がはっきりしないのが気になるところです。
「Canon PowerShot G7 X Mark II」はオリジナルの「G5 X」と変わらず長いズームレンズが特徴。ただし4K動画は撮影できず、EVFは非搭載。
「Canon PowerShot G7 X Mark III」は、前モデルと比べて高速で軽量化したほか、毎秒30フレームの4K動画撮影機能が加わりました。外部マイク端子を搭載で、VLOGや本格的な映像撮影にもおすすめですが、EVFは非搭載です。
「Panasonic Lumix DC-ZS200」は、画質こそ素晴らしいものの、15倍ズームレンズのスムーズでないことや、絞り範囲の狭さが気になりました。EVFはクオリティがいまいちで、タッチスクリーンは前方に回転できないのが難点。光が気にならない場所での撮影が多く、持ち運びやすさよりもズームを重視する場合には向いているかもしれません。ただ、多くの人にとっては1〜3位で紹介したモデルのいずれかの方が使いやすいはず。
「Ricoh GR II」、「GR III」は、大きなAPS-Cセンサー、広角(28mm相当)レンズ搭載なのに、コンパクトなのが魅力。画質は良いですが、焦点距離が固定されていたり、スクリーンやEVFが可動式ではなかったりと柔軟性の低さが気になります。タッチスクリーンや4K動画機能はある一方で、動画の仕上がりはあまり期待できず。どちらかというとオールドスクールな静止画メインのカメラだといえそうです。
「Fujifilm X100V」は、焦点距離が固定された(35mm)レンズ、APS-Cセンサー搭載。大きく、重ためで、価格も高めです。Ricohと同様に、特定のスタイルの静止画には向いているニッチなカメラです。
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