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デジカメやスマホの普及により、最近ではすっかり見かけなくなってしまったインスタントカメラ。デジカメと比べると、精度や使い勝手では劣るかもしれないが「味わいのある写真が撮れる」と根強い人気があるようだ。
そんなインスタントカメラのパイオニアといえば、富士フィルムの『写ルンです』である。2016年には発売30周年を迎え、今なおコンビニなどで取り扱われる「キング・オブ・インスタントカメラ」と言っても過言ではないだろう。
みなさんが最後にインスタントカメラを利用したのはいつだろうか?おそらく多くの人が「しばらく使ってないな~」と言うに違いない。中には捨てるに捨てられず、ダンボールの奥底にインスタントカメラを放っている方もいるハズだ。
写ルンですに限らず、インスタントカメラには有効期限が設定されている。ただ、果たして有効期限切れしたインスタントカメラは捨てるしかないのだろうか?そこで今回は2004年……つまり12年前に有効期限切れした写ルンですを用意し、検証を行うことにした。
用意した写ルンですは、ヤフオクで購入。「有効期限切れインスタントカメラ5個セット」で価格は500円であった。2004年といえば、アテネ五輪が開催され、冬のソナタが大ブームとなり、プロ野球再編問題でストライキが起きた年である。あれから12年……イケるのか?写ルンですよ……!
まずはさっそく写真を撮りまくる。若干心配していたフラッシュは問題なく使えるようだ。室内で人を被写体に撮影した後は、屋外でもバシバシとシャッターを切る。27枚を撮り終え、近所のカメラ屋へ持ち込み「何も写ってなくても文句は言いません」という条件で現像してもらうことになった。
約1時間後。写ルンですは本当に写るんですか……?どうなんですか!?気になる結果は……!
結果は……!!
結果はァァァァアアアア!!
無問題(モーマンタイ)!余裕で撮れてる!!普通ゥゥゥウウウウウ……に撮れてるぞ!!
最近、写ルンです(いま販売しているもの)を使用したが、それと比べても遜色は無い。「若干暗いかな?」という気もしなくはないが、インスタントカメラはこんなもんである。また晴れた日の屋外であれば、逆に味わい深い写真が撮影可能……ともいえるハズだ。
なお、カメラ屋の店員さんによると「もっと古いものをお持ちになるお客様もいます」「水に落ちていない限り平気かと……」とのことだったから、有効期限が切れてもインスタントカメラは機能すると証明されたと言っていいだろう。
12年の時を超え、見事に役割を終えた2004年生まれの写ルンです。もし有効期限切れのインスタントカメラをお持ちの方は、実際に使用してみてはいかがだろうか?ただし、機能しない可能性もゼロではないから、そこのところは自己責任で頼むぞ。
参考リンク:富士フィルム「写ルンです」Report:P.K.サンジュンPhoto:RocketNews24.
▼部屋の中は暗いが、インスタントカメラ自体がこんなもん。
▼12年前に有効期限切れしててもバッチリ撮れたから、お手持ちの方は使ってみてはいかがだろう?