AirDrop(エアドロップ)の設定や使い...

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AirDrop(エアドロップ)の設定や使い方を解説 できない時の対処法は?|TIME&SPACE by KDDI

AirDropとは、近くにあるAppleのデバイス同士で写真や位置情報、URLなどさまざまなデータを送受信できる機能だ。iPhone同士はもちろん、iPhoneで撮影した写真をMacBookへと送信したり、逆にMacBookで調べた地図情報をすぐさまiPhoneに共有することもできる。iOS 7から導入されており、通信はWi-FiやBluetoothといったワイヤレスで行われる。

容量制限もないため、大量の写真や重い動画でも手軽にやり取りできるのは大きなメリットだ。ガラケーにおける赤外線通信のようにデバイス同士を向き合わせる必要もなく、煩わしさとも無縁。データは送ると同時に暗号化されるため、セキュリティも高い。

 

AirDropの特長は、高速で通信できる点だ。その理由は、デバイス同士を直接つなぐ「ピアツーピア(PtoP、P2P)方式」を採用していることにある。

LINEやメールなどによる通常のデータのやり取り(クライアント・サーバー方式)では、企業の巨大なサーバーを経由してデータを送っている。一方で、ピアツーピア方式ではサーバーを介さずにデバイス同士を直接接続する。そのため、たとえばサーバーに利用者が集中して渋滞が起こるといったことが起こらず、データのやりとりがスムーズに行われるといったメリットがある。

また、通信時にWi-FiとBluetoothの両方を使用するのもポイントだ。AirDropでは、デバイス同士の接続はBluetoothで行い、そのあとは通信経路をWi-Fiへと切り替える仕組みになっている。これはいわば適材適所で、安定してつながることを重視したBluetoothの良さと、通信半径が広く高速なWi-Fiの良さを上手く融合させている。

 

ここからは、AirDropの設定と使い方を解説しよう。

1. 対応モデル・iOS 7以降のiPhone(5以上)、iPad(第4世代以降)、iPod touch(第5世代以降)・OS X Yosemite(10.10)以降のMac(MacBook、MacBook Pro、MacBook Air、iMac、iMac Pro、Mac mini、Mac Pro)

2. AirDropを使う際に必要な設定AirDropの送信側も受信側も、Wi-FiとBluetoothの設定をONにする。ただし、Wi-Fiスポットに接続する必要はない。

また、受信側はAirDropによるデータの受信を許可しておこう。コントロールセンターのネットワーク設定(機内モード・モバイル通信・Wi-Fi・Bluetooth)部分を3Dタッチ(3Dタッチ非対応機種の場合は長押し)して、AirDropのアイコンをタップ。送信したい相手を連絡先に登録している場合は「連絡先のみ」、登録していない場合は「すべての人」を選択する。

3. 送れるもの、それぞれの送り方続いては、AirDropで送信できる代表的なものと、それぞれの送り方を説明する。

・写真まずは、もっとも使用頻度の高そうな写真の送り方から。転送したい画像を開き、画面左下の共有アイコンをタップしよう。「タップしてAirDropで共有」の欄から相手の名前またはデバイス名を選択。

受信側は通知が届くため、プレビュー画面を見て問題なければ「受け入れる」をタップ。これによりカメラロールへと直接画像が保存される。

・位置情報駅や人気のレストラン、観光地など、位置情報のシェアにもAirDropが使用できる。iPhoneの標準搭載アプリ「マップ」で目的の場所を表示させた状態で「共有」のアイコンをタップ。もし共有したい住所がスポット登録されていない場合は、その場所を長押しするとピンが表示されるので、そこから「共有」を選択。「タップしてAirDropで共有」の欄から相手の名前またはデバイス名を選択する。

・連絡先連絡先を手軽に共有できるのもAirDropの強みだ。相手の連絡先を手打ちで入力する手間が省けるので非常に楽だ。やり方は簡単で、共有したい連絡先を開いて「連絡先を送信」をタップ。「タップしてAirDropで共有」の欄から相手の名前またはデバイス名を選択すれば、連絡先の共有は完了だ。

・Webページネットサーフィン中に気になったWebページを、友人や別のデバイスにシェアすることもできる。共有したいWebページを開き、画面下の「アクション」アイコンをタップ。あとは「タップしてAirDropで共有」の欄から、相手の名前またはデバイス名を選択するだけ。

・アプリ便利なアプリを誰かにシェアしたい場合も、わずかな操作で手軽に共有できる。ホーム画面から共有したいアプリのアイコンを3Dタッチし、「〇〇(アプリ名)を共有」をタップ。「タップしてAirDropで共有」の欄から相手の名前またはデバイス名を選択しよう。これはどのアプリにも対応している。

ほかにもメモやボイスメモ、テキストや表などのファイル、圧縮ファイルなど実にさまざまなものをAirDropを使って送受信できる。これらも上記で説明した方法と同様、「共有」や「共有アイコン」をタップすることでAirDrop送信できる。

 

データを瞬時に送信できて便利なAirDropだが、送信先の一覧に相手が表示されない、送れない、受信できないなどのときは、以下の原因が考えられる。