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【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】ワイヤレスマイクが熱い! ソニーとRODEの新製品をテスト-AV Watch

見直される「音」

近年のAVのトレンドは映像の4K化とHDR化が牽引してきたところだが、ここ2~3年の短期的傾向としては、「音」に注目が集まっている。完全ワイヤレスイヤフォンが当たり前になり、3Dオーディオも熱いジャンルだ。一時期は枯れたと思われたポッドキャストも息を吹き返し、音楽ストリーミングサービスに組み込まれて、一つの言論メディアとして成立し始めている。

コミュニケーションということでは、今年始めにClubhouseが大きく注目を集めたのはご承知だろう。日本では失速と伝えられているが、Twitterやfacebookといった大手SNSも対抗として同様の機能を提供する構えを見せており、ワールドワイド的にはこの方向性は今後伸びそうだ。

こうした傾向を通じて、コンシューマでも肉声の集音に注目が集まっている。いつまでもカメラやスマホ内蔵マイクでは、クオリティは上がらない。では高いマイクを買えば解決なのかというと、そういうことでもない。どうやって人の声を綺麗に音声を収録するのかは、コンシューマでも大きな課題といえるだろう。

【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】ワイヤレスマイクが熱い! ソニーとRODEの新製品をテスト-AV Watch

そんな中、今回ご紹介するのは、ワイヤレスマイクだ。従来ワイヤレスマイクは業務用が中心で高価なものが多かったのだが、ここにきて2.4GHz帯を使うコンシューマ用途のワイヤレスマイクも、大きく性能を上げてきた。

一つはソニーの「ECM-W2BT」。カメラ用ワイヤレスマイクとしては、2014年の「ECM-W1M」以来7年ぶりの新作となる。価格は22,500円。

4月16日発売のソニー「ECM-W2BT」

もう一つはRODEの「Wireless Go II」だ。2019年発売の「Wireless Go」の上位モデルで、マイク2つが同梱されたデュアルチャンネル対応機である。価格は4万5,100円。

4月1日発売のRODE「Wireless Go II」

昨年発売の小型ジンバルカメラ「DJI Pocket 2」の「Creator Combo」でもワイヤレスマイクを同梱しており、カメラとワイヤレスマイクは切り離せないトレンドになりそうである。マイクのワイヤレス化は、我々にどういった恩恵をもたらすのだろうか。