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4コメント4件リコーイメージングの「RICHO GR IIIx」」。公式オンラインストアの販売価格は12万9800円
リコーイメージングから人気の「GR」に、40ミリという焦点距離のレンズを搭載した新モデル「GR IIIx」が登場した。フィルムカメラ時代から絶大な支持者がいる同シリーズだが、準標準域の画角を手に入れてスナップシューターとしての地位を盤石にした。【写真はこちら】リコー「GR IIIx」で撮るスナップ写真
「GR」といえば高級コンパクトカメラの代名詞。フィルムカメラ時代から愛用しているファンも多く、かたくなに単焦点レンズを採用し画質には定評があった。「GR DIGITAL」としてデジタルカメラになってもファンは増え続け、フルサイズよりも一回り小さい「APS-C」サイズのイメージセンサーを搭載して約2424万画素になった「GR III」で完成の域に達した。その35ミリ判換算で28ミリの「GR III」に、突如兄弟機「GR IIIx」が登場した。フィルムカメラ時代に「GR21」という21ミリの広角レンズを搭載したモデルが存在したが、今回の展開に驚かされたファンは多かったようだ。ルックスはいたってシンプル。「GR」らしくキープコンセプトを貫き、「GR III」と「GR IIIx」を並べても判別できないほど。手のひらに収まるようなスリムで軽量コンパクトなボディーと、そのモノとしての存在感、使いやすさの継承は「GRイズム」を感じさせてくれる。質感も高い。写りも伝統を引き継いで画質重視の設計になっている。新たに26.1ミリ(35ミリ判換算で40ミリ相当)のGRレンズを搭載し、導いた光をAPS-Cサイズの有効画素数約2424万画素CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサーで受け止め、最新の画像処理エンジン「GR ENGINE 6」で美しい写真に仕上げている。切れ味鋭い描写は相変わらずだ。高速な起動と、3軸4段の手ぶれ補正機能「SR」を備え、街中でのスナップ撮影も実に快適。絵作りの楽しさを高めてくれる「イメージコントロール」も11種類搭載し、コントラストやシャープネスを自分の思い通りに調整可能だ。また自動露出で優先したい項目を選べる「プログラムライン」に「深度優先(深い)」を追加し、画面のすべての場所にピントが合う「パンフォーカス」的な撮影もできるようになった。スマートフォン並みにいつでもどこでも携行でき、即座に撮影できる「GR IIIx」。その新たな焦点距離はスナップ撮影の世界を一段と広げてくれそうだ。【三井公一】iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。http://sasurau.com/
最終更新:NIKKEI STYLE