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二足歩行ドローン「LEONARDO」はロボット新境地を切り開く!(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース

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二足歩行ドローン「LEONARDO」の全体像(出典:Science)

Caltech(カリフォルニア工科大学)は、二足歩行ドローン「LEONARDO」を開発した。【動画】Caltechの二足歩行ドローン「LEONARDO」の動画公開されている動画を見ていると、オカルトシーンのフライングヒューマノイドを思い出してしまうのだが(笑)、そんな話はさておき、この新しいタイプのドローンは、ロボットテクノロジーに対して新境地を切り開くのではないか、そんな印象を受ける。今回は、そんな二足歩行ドローン「LEONARDO」の話題について、紹介したいと思う。二足歩行ドローン「LEONARDO」とは?二足歩行ロボットであれば、ご存じの方も多いだろう。日本人の多くが思い浮かべる代表的なものは、ホンダのASIMOだろうか。当時、人間のように綺麗にバランスと保ちながら歩行するロボットを見たときの衝撃は、いまでも忘れられない、そんな方も多いのではないだろうか。話を元に戻そう。では、二足歩行ドローンとはなんだろうか。そう、読んで字のごとく、二足歩行もできるし、ドローンのように飛ぶこともできるものだ。「なんだ、二足歩行ロボットにドローンをつけて飛ばしただけじゃないの?」と思われるかもしれない。ある意味その通りなのだが、以下の動画を見ていただければ、認識が変わるだろう。動画でわかる通り、どんなに姿勢が崩れても倒れないのだ。そして、このLEONARDOは綱渡りも可能なのだ。このテクノロジーにスゴさを感じる。綱渡りもできる「LEONARDO」に使われているテクノロジーLEONARDOの詳細について少し詳しく見ていきたい。重量は2.58kg、高さは75cm。胴体、プロペラ推進システム、2本の脚の大きく3つのサブシステムで構成されている。腕には4つのプロペラがついており、脚には細くて軽くて丈夫なカーボンファイバーなどを活用することで、非常に軽量に作られている。20cm/sという速度で歩行することも可能という。また、Foot Contact Sensorsという足が地面に設置したのを感知するセンサーやIMU(慣性計測ユニット)という体の傾きや加速度を計測するセンサーが付いている。これらのセンシング情報をもとにOn-board computerが制御し、二足歩行ドローンLEONARDOの興味深い動きを実現しているのだ。二足歩行ドローン「LEONARDO」が綱渡りしているシーンをもう一度思い浮かべてほしいのだが(まだ見ていないかたはぜひ上記の動画からご覧いただきたい)。これは、Foot Contact Sensors やIMUのセンサーが姿勢を計測し、On-board computerへフィードバック。そして、二足歩行ドローン「LEONARDO」が歩行中または飛行中に、アクチュエータでプロペラの傾斜角度を変更することで、姿勢を保ち、綱渡りなどの高度な動きを可能にしているのだ。いかがだっただろうか。二足歩行ロボットで、“倒れないロボット”というと、Boston DynamicsのATLAS※1を思い浮かべる。このATLASは単に“倒れないロボット”という表現に留まらず、立ち幅跳びや傾斜のあるところを走ったりと褒め言葉で”気持ち悪い”ほど人間に近い動きができるのだが、今回紹介したLEONARDOも、ATLASと類似性はあるものの、コンセプトの異なった新しいタイプのすごいロボットであることに違いはないだろう。 齊田興哉さいだともや2004年東北大学大学院工学研究科を修了、工学博士。同年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社し、2機の人工衛星プロジェクトチームに配属。2012年日本総合研究所に入社。官公庁、企業向けの宇宙ビジネスのコンサルティングに従事。 現在は、コンサルティングと情報発信に注力。書籍に「宇宙ビジネス第三の波」、「図解入門業界研究 最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本」など。テレビ、新聞、Webサイト、セミナー・講演も多数。

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綱渡りもできる「LEONARDO」に使われているテクノロジー

齊田興哉

最終更新:マイナビニュース