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すでにXperia PRO-Iのニュース記事でも紹介しているので、ここでは簡単にXperia PRO-Iの仕様や外観を紹介する。
Xperia PRO-Iは、後ほど紹介するように背面カメラが大きく変更されているものの、それ以外の部分については、XperiaシリーズのフラッグシップモデルであるXperia 1 IIIのSIMフリーモデルとほぼ同等となっている。
Xperia PRO-I正面Xperia PRO-Iの主な仕様は表1にまとめたとおりで、ほとんどがXperia 1 IIIのSIMフリーモデルと同等となっている。SoCがSnapdragon 888 5G、RAMが12GB、内蔵ストレージが512GB。5G通信はsub 6のみの対応となるが、nano SIM×2のデュアルSIM対応で、DSDS/DSDVをサポート。ディスプレイの仕様や内蔵バッテリ容量、IP65/68準拠の防水防塵仕様をサポートする点などもXperia 1 III SIMフリーモデルと同じ。おサイフケータイにも対応している。
SoC | Snaodragon 888 5G |
---|---|
メモリ | 12GB |
内蔵ストレージ | 512GB |
外部ストレージ | microSD |
OS | Android 11 |
ディスプレイ | 6.5型有機EL、4K(1,640×3,840ドット)、アスペクト比21:9HDR、リフレッシュレート最大120Hz |
背面カメラ | 超広角:16mm/F2.2、1/2.5型1,220万画素広角:24mm/F2.0,F4.0 ZEISS Tessar、光学手ブレ補正、1.0型1,220万画素、標準:50mm/F2.4、光学手ブレ補正、1/2.9型1,220万画素3D iToF |
前面カメラ | 800万画素 |
5Gネットワーク | Sub-6 |
対応バンド | 5G:n3/n28/n77/n78/n794G:1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/21/26/28/38/39/40/41/423G:1/5/6/8/19GSM:850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz |
対応SIM | nano SIM×2(うち1つはmicroSDと排他) |
オーディオ | フロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」、3.5mmオーディオジャックDolby Atmos対応、ハイレゾ音源/DSEE Ultimate対応/360 Reality Audioスピーカー再生/360 Spatial Sound |
防水・防塵 | IP6/8、IP6X |
生体認証機能 | 電源ボタン一体型指紋センサー |
おサイフケータイ | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
外部ポート | USB Type-C、3.5mmオーディオジャック |
バッテリ容量 | 4,500mAh |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 72×166×8.9mm |
重量 | 211g |
ただし、Xperia PRO-Iではワイヤレス充電機能が省かれている点。これは背面カメラの仕様変更に伴って非搭載となったそうだ。
物理ボタンは、右側面に集約。上部からボリュームボタン、指紋認証センサー一体型電源ボタン、ショートカットキー、シャッターボタンが並ぶ。このうちショートカットキーは、ユーザーが指定した任意のアプリを起動するためのボタンだ。標準では、後ほど紹介する動画撮影アプリ「Videography Pro」が割り当てられており、その他の任意アプリを指定できる。
背面ディスプレイはXperia 1 IIIと同じ仕様の4K有機ELディスプレイを採用下部側面左側面左側面のSIMカードトレイには、表裏にnano SIMを1枚ずつ、2枚装着でき、SIM2側はmicroSDカードとの排他利用となるSIMカードトレイ裏面側にもnano SIMを装着でき、DSDS/DSDVをサポート上部側面右側面右側面上部にはボリュームボタンと指紋認証センサー一体型電源ボタンを配置右側面下部には、ショートカットキーとシャッターボタンを配置ショートカットキーには任意のアプリを割り当てられる仕様についてはXperia 1 III SIMフリーモデルとほぼ同等で、側面にメタルフレーム、背面にガラスを採用する点も変わっていないが、外観デザインは大きく変更されている。
特に大きく変わっているのが側面のデザインで、Xperia 1 IIIでは側面がほぼフラットだったのに対し、Xperia PRO-Iは細かな溝が掘られ、波形のようなデザインとなっている。これは、本体をしっかりグリップできるよう考慮してのものとのことだ。また、当然ながら背面カメラの仕様が大きく変わり、カメラの搭載位置も本体中央部に変更されていることから、背面の印象も大きく変わっている。
これは個人的な印象だが、特に側面のデザイン変更によってXperia PRO-Iのほうが重厚な印象が強い。Xperia PROシリーズのターゲット層を考えても、このデザインはマッチしていると感じる。
カラーは、フロストブラックのみとなる。側面のメタルフレーム、背面ガラスともに光沢感を抑えたすりガラス調のフロスト加工となっており、これも重厚感を高める要因となっているはずだ。
また、左側面にストラップホールが用意されている点も、Xperia 1 IIIにはない特徴だ。近年のスマートフォンでは本体にストラップホールを備えるものはほぼなく、ストラップを使いたい場合にはストラップホールを備えるケースを活用するしかない。しかしXperia PRO-Iは本体にストラップを装着して利用できるため、非常に安心感がある。合わせて、ネックストラップなどを活用することで本体をしっかりホールドできることにもなるため、より安定して撮影できることにも繋がる。
サイズは72×166×8.9mm(幅×奥行き×高さ)。Xperia 1 IIIのサイズが71×165×8.2mm(同)なので、Xperia PRO-Iのほうがわずかに大きくなっている。実際に双方を持ち比べても違いを感じるほどではないが、横に並べるとその違いがはっきりわかる。とはいえ、残念に感じるほど大きくなっているわけではないため、それほど気にはならないはずだ。
それに対し重量は約211gと200gを大きく超えている。Xperia 1 IIIから約25gの重量増となっており、実際に手にしてもかなりずっしり重く感じる。重量増は、カメラの大型化や筐体の大型化などが要因だが、できれば200g未満で抑えてもらいたかったようにも思う。なお実測の重量は210.2g(SIM非装着時)だった。
カラーはつや消し調のフロストブラックで、側面にメタルフレーム、背面にガラスを採用している点はXperia 1 IIIと同じだが、側面に溝を掘った波形のデザインを採用しており、重厚なイメージだ右側面下部にストラップホールを用意本体にストラップを装着できるため、安心感があるのはもちろん、ネックストラップを利用すれば撮影時のブレ防止にもなるXperia 1 III(左)と並べると、Xperia PRO-I(右)のほうがやや大きいことがわかる重量は公称211g、実測では210.2gだった。手にするとずっしり重く感じる